中島みゆき「夜曲」を聴いて

2015年8月19日

中学一年生の誕生日に、翌年亡くなる祖母にドロップハンドルのロードバイクをプレゼントしてもらった。細いタイヤのとてもスピードが出る自転車で、ギアをファーストにして思いっきりペダルこぐと時速40キロくらいのスピードを軽く出すことができた。

この自転車は私の行動範囲を飛躍的に広くし、10キロメートルくらい離れた友達の家まで、思い立ったら夜中にでも出かけて行けるようになった。

夜10時すぎまで友達の家で遊び、夜の国道をしばしばロードバイクでぶっ飛ばして帰った。私の実家は工場街にあるため、夜中はまったく人気がない。冬の夜、街灯の青く冷たい光がポツポツと灯る工場街を走りながら、よく口ずさんでいた曲を急に思い出した。

月の光が 肩に冷たい夜には
祈りながら歌うのよ
深夜ラジオのかすかな歌が
あなたの肩を包みこんでくれるように

中島みゆきの「夜曲」。1981年のアルバム『臨月』、“B面”の最終曲。

一般的にはあまり知られていないけど、みゆきファンの中では人気の高い曲らしい。素敵なノクターン、ノヴェレッテン。松任谷正隆氏のアレンジも素晴らしい。

かれこれ何年、まともに自転車に乗っていないだろう。久しぶりに自転車にまたがり、冬の街に出かけたくなったよ。


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