2万円で実現! 一段上のリモートレッスン環境

対面レッスンでのコロナ感染の可能性を考える

コロナウイルスの感染者数が再び増えつつあります。私の勤務先でも2人の感染者が出ました。東京では「知人の知人が感染した」「子どもの通っている小学校で感染者が出た」、そんな会話が珍しくなくなりました。

昨日、アマチュアのピアノ仲間で、医師の中村香織さんとチャットで会話したところ、無症状感染者は「昨日、体調が悪いけど、今日はどうってことない」「1週間前、熱が出たけど今は平気」というパターンが多いという話を聞きました。

ピアノ教室の生徒がコロナウイルスに感染し無症状だった場合、「昨日、少し熱があった」「今日、熱が下がった」「明日のレッスンは大丈夫だろう(受験も近いし)」という人が1時間の対面レッスンに出かけ、指導者が感染するというケースは十分に考えられます。

中村さんは「感染者数が増加傾向にある中、当面はリモートレッスンをお勧めしたい」と話していました。

コロナウィルス
Image by Gerd Altmann from Pixabay

良質なリモートレッスン環境を整備しよう

リアルな対面レッスンに比べるとリモートレッスンはもどかしい点が多々あります。私の知人のピアノ指導者もZOOMによるレッスンに取り組まれていますが、IP電話特有の音質の悪さに苦戦しているようです。

ZOOMにしろ、Teamsにしろ、ビジネスユースのリモート会議用ツールですので、立体感のある豊かな音質を追求するのは難しそう。

とはいえ、生徒の方で2万円程度の投資をすることにより、よりよい音質を実現することができそうです。まずは、中村さんが提案する解説動画をご覧ください。

ポイントは通信品質とマイクの性能

生徒が自宅で準備したい環境整備は2つです。一つは「高速ネット接続環境」、もう一つは「高性能マイク」。

高速ネット接続環境は、光ファイバーまたはケーブルテレビによるインターネット接続。4Gによるモバイル通信だと、通信速度と安定性に難があります。docomo、au、Softbankといった大手モバイル通信キャリアでは、光ファイバーとWi-Fiルーター付きセットプランが用意されているので、ぜひご検討を。

光ファイバーの接続速読は時間帯により変動し、一般的に夜10時〜深夜0時が混雑します。休日の昼間、あるいは平日夜6時〜8時なら、比較的高速の通信速度が期待できます。

また、私の経験上、利用料が安い接続プロバイダは深夜の遅延がひどく、老舗プロバイダ「So-net」に乗り換えたところ、数倍に速度が上がってびっくりしました。

ちなみに、下は本日深夜1時の我が家のWi-Fi経由の通信速度です。

スピードテスト結果
USEN GATE 02のインターネット回線スピードテスト結果

高性能マイクは、パソコンに接続できるUSBコンデンサマイクがおすすめです。音質を求めるなら10,000円台のものを。Blue社の「Yeti」、audio-technica社の「AT2020USB+」、RODE社の「NT-USB」あたりがYouTuberに人気のようです。

実際に中村さんの防音室からZOOMをつないでピアノを演奏してもらい、イヤフォンをつけて視聴してみました。

パソコンの内蔵マイクだとシャカシャカと音が割れて聞きづらいのですが、Blue社の「Yeti」のスイッチを入れて、ステレオモードで音を拾ってもらったところ、低音の奥行きまできれいに聴くことができました。

生徒・指導者双方でこの環境を整えると、良質なリモートレッスンが可能になりそうです。


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