ローカルすぎる楽器店でベヒシュタインを弾く

2019年12月6日

ベヒシュタインのパンフレット

代休の平日、地元の楽器店をのぞく

日曜、休日出勤をしたので代休を取得した。夕方、地元の小さなショッピングセンターに、食料品の買い物に出かけた。このショッピングセンターには小さな楽器店(ヤマハ特約店)がある。楽器店があることは知っていたが、店の中に入ったことはなかった。

普段は足を停めることはないのだが、店頭に貼られたキャッシュレス・消費者還元事業による5%割引のポスターが気になった。「楽譜も5%割引になるのかな」と思って入店。クレジットカード払いなら、楽譜であっても5%還元されるらしい。

ショパンの即興曲集の楽譜をチェックしつつ、ふと店内に展示されているグランドピアノに目を移すと、ヤマハの「C1TD」に並んで、なんとベヒシュタインのロゴが目に入った。え、こんなローカルな町のショッピングセンターにベヒシュタインのグランドピアノ!? 値段を見ると1台480万円!

先ほどから店に出入りするのは、地元のお母さんと小さな子どもばかり。お母さんは、夕食用の野菜が入ったポリ袋を下げている。子どもは鼻水をすすっている。

ベヒシュタインのグランドピアノと、カジュアルかつローカル過ぎる親子。うーむ、ミスマッチ!

ベヒシュタインを弾かせてもらう

ベヒシュタインの「アカデミー A160」。奥行は160センチ、幅が151センチ。コンパクトなボディ。これなら、私の自宅の3畳の防音室でもスポッと入りそう。

私は何だか気恥ずかしいので、人の出入りがある楽器店でピアノを試弾させてもらうことはめったにない。ただ、ベヒシュタインのグランドピアノは珍しい。どうしても弾いてみたくなった。カウンターに座る若い女性スタッフに頼んで、試弾させてもらった。

発表会で弾くモーツァルトのピアノソナタ K.331、第1楽章を弾く。タッチが素晴らしい。キーのレスポンスが速い。ピロっと帰ってくる。弾きやすいのなんの。

響きはがさつでなく、それでいて明瞭な響き。

いいなぁ。すっかり気に入ってしまった。思わず、第2楽章まで弾いてしまった。

エリア統括販売マネジャーが登場!

試弾を終えると、お店の奥から初老の男性が、名刺とパンフレット片手に飛び出してきた。名刺をいただくと、このエリア全体の統括販売マネジャーらしい。私と同世代だろうか。

私も白髪が目立ち始めるミドルエイジである。彼からすると「おー、獲物が来たー!」って感じだろう。さながら、小さな漁港に迷い込んだマグロのようなものか。全身から売る気満々のオーラを放っている。

彼は「ベヒシュタインの素晴らしさ」を満面の笑顔で語りだした。歴史、製造工程、製造台数……私も思わず饒舌に反応してしまった。

しかし、こんなホットドッグとクレープの匂いがほのかに漂う、ローカルなショッピングセンターで、ベヒシュタインのピアノの魅力について語り合えるとは。

結局、30分ばかり楽器店に滞在してしまった。帰りがけ、エリア統括販売マネジャーは「また、遊びに来てくださいね」と名残惜しそうに見送ってくれた。

うーむ、毎週、出かけてしまいそう。


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