若女子の見分けがつかない! 焦り、憤り、不安について

2017年1月17日

昨日の「社会人アマチュアのためのショパンエチュード大演奏会」のエピソード。演奏の話は置いといて、やっちまった赤面の出来事から記すことにしよう。

中年男性のボキャボラリーは90年代で時間停止

昨日のイベントは、参加者それぞれ運営の仕事が振られており、私は第3部の受付係でした。

で、受付係は二人いて、役割分担表を見ると、私の相棒にAさんという面識のない女性のお名前が? 今回の参加者、8割くらいはコンクールやらオフ会で面識があります。お話はしたことがなくても、ご一緒したことはある方ばかり。ところが、Aさんというお名前はまったく知りませんでした。

で、私と仲がよい同世代の中年草食系男性の参加者、Bさんに尋ねたのですね。

うさぎ「私、3部の受付をご一緒するAさんって面識ないんですけど、ご存知ですか?」
中年Bさん「知ってますよ。とっても若い女のコですよ。ピチピチですよ!」
うさぎ「Bさん、ピチピチってあんた、今どき“ピチピチ”なんて表現する人いないですヨ。一歩間違うとセクハラですヨ」
中年Bさん「あぁ、ピチピチはいけませんね。じゃあ、キャピキャピしたコです」
うさぎ「Bさん、キャピキャピってあんた、それ、90年代のボキャブラリーですよ!」

などと突っ込みつつ、「同じ中年草食系男性でもピチピチキャピキャピなんて言葉を使わない私の方がイケてるはずだ」と、少しばかりの優越感にひたりながら、その場を後にしました。

ショパンもエチュードも忘れた1時間

それから1時間後、3部の開始前に受付にいくと、ピチピチでキャピキャピした若女子Aさんが座っていました。

うさぎ「今日はよろしくお願いします」
若女子A「えっと、鍵盤うさぎさんですか? いつもブログ見てます! すごく面白いです!」
うさぎ「えっ? ありがとうございます。演奏はダメですが、ブログは自信ありです!」

などと、おじさん、ものの数分でテンションが急上昇してしまいました。もう、米軍の最新鋭戦闘機「F22 ラプター」の垂直上昇並みです。

↓ こんな感じ ↓

今年、社会人になったばかり、いわゆるピチピチの新卒女子でした。私、会社では情報通信系の専門性の高い部門におりますゆえ、むさいエンジニア男子はいても、キャピキャピ(← しつこい!)の若女子っていないんですよ。

それから、約1時間、B to Bビジネスにおけるカスタマーサポートの重要性やら、檀れいの金麦妻が今年10周年であることやら、ショパンにもエチュードにも、まったく関係のない話を一方的にしてしまいました。

うさぎ「で、金麦妻がね。あ、金麦妻、知ってる?」
若女子A「知ってます、金麦妻! 金麦のですね?」

いやはや、いまの若女子のコミュニケーション能力は、きっと厳しい就職活動で鍛えられているのでしょう。意識高い系コミュニケーションスキルでいうところの「ペーシングとミラーリングでラポール!」って感じございました。

参考 → ラポールとは?心を開かせて良好な人間関係を築く方法

というわけで、大人げない中年男子と大人の新卒女子による受付係の1時間は、あっという間に終わりました。私はあと2時間くらいやれる自信はありましたが、彼女はステージがあるので仕方なくコンビを解消しました。

彼女が立ち去った後、なんだかこんな言葉が毛筆で心の中に描かれましたよ。


「泣いて馬謖を斬る」


まったく意味が違いますがね。

泣き、嘆き、悲しみ、おののき

Aさんのエチュード、素晴らしい演奏でした。なんて言いましょうか、いい表現が思い浮かばないですが、響きがピチピチしてました(← これが最後)。やっぱり、若女子の勢いのあるエチュードはよい!

で、彼女のステージがあった第5部が終了して、ホワイエへ。

すると目の前に若女子が立ってたんですね。

私、なんの疑いもなく、両手で拍手をしながら、満面の笑みで近づいていったのです。

が、その若女子、ポカーン。

まるで「変なおじさん」を見てしまったような困惑の表情をしています。

あれー??? 私、その向こうに立っている男性を賞賛しているかのように、拍手をしながら彼女の脇をすり抜け、すーっと通り過ぎました。これは我ながら、3.5回転のトリプルアクセル並みに難易度の高い技だったと思います。

振り返るとAさん当人が現れて、その女子と抱き合う姿が見られました。ああ、友達同士だったのね。

しかし、困ったものです。

若女子の見分けがつかない!

例えば、乃木坂46や欅坂46のメンバーはですね、一人ひとり顔立ちが違うのはわかるんです。で、一人ひとり名前を読み上げて覚えようとしても、5分後には誰が誰だかわからなくなるのです。

↓ 乃木坂46。全員同じに見える ↓

乃木坂46
これ、非常につらい。90年代のボキャボラリーでしゃべる中年男性どころじゃない。こうして人は認知症の入り口に立つのだろうか?なんて、ふと思うのです。

トランプゲームの「神経衰弱」で何度やっても番号の位置覚えられない、焦り、憤り、不安と申しましょうか。または、フランツ・リストの前奏曲風にいうと「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」といいましょうか。

↓ こんな心模様でした ↓

あとで、Aさんに、お友達に「あの人、変なおじさんじゃない」ってこと、と伝えていただくようお願いしました。

これが昨日の「社会人のためのショパンエチュードの大演奏会」、一番の思い出でありました。

やれやれ。


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