離島・八丈島で通り過ぎたピアノ教室

シルバーウィークは東京都内の離島・八丈島で過ごしています。一番の目的は伊豆諸島の最高峰・八丈富士に登ること。幸い天候に恵まれ、青い海と緑の稜線、くっきりとした端境を見ることができました。北アルプスや奥秩父とは違った「島登山」の魅力を満喫しました。

八丈島・八丈富士
八丈富士の頂上から太平洋を望む

さて、登山を終えて、八丈島中央部のひなびた通りを歩いていると、ピアノの音色が聴こえてきました。たぶんバスティンの練習曲。子供のレッスンかな。

音の方向を探ってみると古びた音楽教室が視界に入りました。テレビドラマ『Dr.コトー診療所』のような雰囲気です。離島の診療所ならぬ、離島の音楽教室。

八丈島の音楽教室
いかにも離島の雰囲気

登山帰りの泥まみれの靴とファッションゆえ、教室の扉を開ける勇気がありませんでした。

八丈島の音楽教室
大賀郷にある『MUSIC SHOOL We』

八丈島には大手コンビニエンスストアも、大手ファミリーレストランもありません。ローカルビジネスが主流の島。ローカルビジネスといえば、町のピアノ教室ですね。

ホテルに帰ってネットを検索してみると八丈島にも、何人ものピアノの先生が教室を開いておられます。しかも空港に近い中央部だけなく、かなり離れた南部の集落にも。

八丈島・中之郷
島の南部・中之郷。ここにもピアノ教室あり

コロナ禍でここ数年は開催されていませんが、2019年以前はピティナステップも開催されていました。過去の記録を見ると、著名なピアノ指導者もアドバイザーとして参加されています。飛行機に乗って、泊まりで来島されているのかな。

しかし、離島のピアノの先生はなかなか大変そう。楽譜や教材は通販で入手できるとはいえ、現物を手にとって確認したいもの。また、最新の指導法を学ぶにも、リモートセミナーが増えているとはいえ、定期的に東京都内に飛行機で出かけざるをえないのでしょうか。

何より子供の人口が減る中、首都圏の住宅地のように新しく引っ越ししてくるファミリーはそうそういないでしょうし、生徒を集めるのも大変そう。

その一方、大手楽器店や教室等、競合は現れにくいので、事業環境は意外に安定しているのかもしれません。

生まれた島でのゆったりとした暮らしとローカルな仕事、素敵なライフスタイルです。


【お願い】ブログランキングに参加しています。読んだらこちら(にほんブログ村へ)をクリックいただけないでしょうか。励みになります。