2019年夏・トルコ旅行の思い出3つ

2019年8月16日

夕暮れのイスタンブール

モーツァルトの「トルコ行進曲」付きピアノソナタ K.331を練習している最中、いっちょトルコに行ってみるか!と思い立ち、7月下旬、7泊8日間の日程で旅に出た。訪問先はイスタンブールとエーゲ海沿いの遺跡群。

モーツァルトの「トルコ行進曲」は、あくまで当時のウィーンで流行した「トルコ趣味」であって、彼がリアルなトルコに感化されたわけではない(彼がトルコに出かけた記録はない)。けれど、私も一介の旅行者なので、トルコに行けばモーツァルトが「トルコ趣味」に惹かれた理由が分かるような気がした(でも、結論をいうと、あまり分からなかった)。

せっかく、1週間滞在したので、トルコ旅行の思い出を3つほど書き留めておこう。

「デザイン」を突き詰めたイスラム美術を堪能

イスタンブールは3泊4日滞在した。アート好きなので美術館・博物館を終日巡った。

下は出かけた美術館・博物館。

  • アヤソフィアミュージアム
  • モザイクミュージアム
  • トプカプ宮殿(ミュージアム)
  • コーラミュージアム
  • トルコ・イスラム美術館
  • 国立考古学博物館

「アヤソフィア」と「トプカプ宮殿」は、イスタンブールに訪れた観光客が必ず訪れるマストスポット。作品よりも、観光客の多さに少々うんざりした。一方、観光エリアの中心部にあって、なぜか参観者が異常に少なかったのが、トルコ・イスラム美術館だった。

オスマン帝国はイスラム教を国教としていた。なので、オスマン建築・装飾はイスラム文化の上に成立している。イスラム教は偶像崇拝を否定している。西欧キリスト教文化圏では、宗教画、人物画、風景画等「絵画」がアートとして発達した一方、イスラム文化圏では「デザイン」が進化した。モスクや王族の廟(お墓)の天井の装飾は、凝りに凝っていた。

スレイマニエ・モスク(トルコ)
代表的オスマン建築・スレイマニエモスク

古典的な唐草模様等もあるけれど、コーランのブックデザイン。特にアラビア文字のカリグラフィーは、私たちが考える何やら厳かで厳しいコーランのイメージとはまったく違うポップなイメージのものもあった。 撮影禁止だったので、写真でお見せできないのが残念。

なお、アート巡りは、イスタンブールの主要な美術館・博物館を巡ることができる「イスタンブールミュージアムパス」を購入。1つ5,000円と少々値段が高い。ただ、アヤソフィア、トプカプ宮殿は通常のチケット購入・入場に長い行列に並ぶ必要があるが、このパスポートを提示すれば優先入場が可能だった。

エーゲ海を見下ろすアソスの遺跡

現在、トルコ共和国の領土となっているアナトリア、トラキアは、オスマン帝国以来、イスラム文化圏となっているが、それ以前は、東ローマ帝国のギリシャ正教文化圏だった。なので、ギリシャ、ローマ時代の遺跡が数多く残っている。

トルコのエーゲ海沿いにある遺跡では、エフィソス、ベルガモンの遺跡が有名。エフィソス、ベルガモンに比べると規模は劣るが、私はアソスの遺跡をどうしてもこの目で見たかった。エーゲ海を見下ろす山の上にある円形劇場、写真集で見たとき、心を奪われたのだ。

アソス遺跡(トルコ)
エーゲ海を見下ろすローマ時代の円形劇場

ただ、アソスの遺跡はとても行きにくい場所にある。イスタンブールから長距離バスとフェリーで6時間、チャナッカレという町まで行き、そこからさらにエーゲ海に面した港湾都市イズミル方面に行く中距離バスで1時間半、アイワジュクという小さな町で下車。そこからさらに地元のミニバスで30分。

イスタンブールから飛行機を使っても、エドレミト空港まで飛んで、そこからローカルバスで2時間かけてアイワジュクまで行き、地元のミニバスに乗り換える。

そのアクセスの悪さのためか観光客は少なく、私が訪問した日は、私以外に数組程度。広大なローマ時代の遺跡が貸切状態だっで楽しめた。

山の上から青いエーゲ海を見下ろせば、対岸にはギリシャのレスボス島が見える。

アソス遺跡(トルコ)
遺跡のてっぺんにある神殿。奥はギリシャのレスボス島

山の尾根に沿って石造りの城壁が続く様は、映画『ロード・オブ・ザ・リング』のローハン国を思い出したし、ずっと憧れていた円形劇場は本当に素晴らしかった。

アソスの遺跡は、遺跡を巡る遊歩道、柵がちょうど整備中。今後は旅行者が増えていくと思われる。

花満開のヒマワリ畑、夏のトラキア地方

ロシア、ウクライナ、ブルガリア等、東欧で主要な農作物がヒマワリ。日本でヒマワリは観賞用植物だけど、世界的には「油糧作物」であり、ヒマワリ油は、ダイズ油、パーム油、ナタネ油に次ぐ、第4の植物油。

イスタンブールからエーゲ海に向かう際、ガリポリ半島(トルコ名:ゲリポル)を通って行ったが、左手にマルマラ海、右手にえんえんと続くヒマワリ畑を眺めることができた。また、黒海沿岸の町・アルナヴトキョイにも一泊滞在した。山の上から海まで広がるヒマワリ畑に目を奪われた。

ガリポリ半島のヒマワリ畑(トルコ)
ガリポリ半島、バスの車窓から見たヒマワリ畑

ヒマワリ畑の丘の上で写真を取りまくっていたところ、地元の農家の少年が不思議な目で私を見ていた。日本にシチュエーションを移すと、秋、稲が実る黄金色の田んぼの写真を必死で撮影するトルコ人の親父って感じだろうか。

夏、トルコに出かけられる方は、ぜひヒマワリ畑が広がる大地に立ってください。

トルコ、もう一度、行きたいなぁ。次回はカッパドキアへ、ぜひ。


【お願い】ブログランキングに参加しています。読んだらこちら(にほんブログ村へ)をクリックいただけないでしょうか。励みになります。