2年ぶりに参加したピティナステップのご報告

2019年5月19日

職場がある渋谷のピアノサロンへ

毎年恒例「桜ブルー」の影響で、2年ぶりのピティナステップ参加から3週間が過ぎてしまった。忘れぬうちに記録しておこう。

今回参加したのは、渋谷松濤春ステップ。渋谷の西の果てにあるピアノサロン「タカギクラヴィア 松濤サロン」で開催されるステップだった。

タカギクラヴィア
会場は渋谷松濤にあるタカギクラヴィア

ピティナステップでグランミューズ(大人)の部は、たいてい夕方以降にある。私が演奏するのは第6部。18時過ぎだった。

午後1時過ぎに自宅を出て、池袋のレンタルスタジオで1時間ほど、指慣らしをした。ピティナステップは、リハーサル抜きで、いきなりステージ上で演奏しなければならない。弾き始めに「え? 何これ?」と戸惑ってしまうことがしばしばある。戸惑っているうちに、ステージが終わってしまうことが何度もあった。

指慣らしの後、JR山手線で会渋谷へ移動。

私は勤務先が渋谷なので、休日に渋谷の街に出るのは気が引ける。この日、渋谷の南東にある「ラトリエ」でもステップが開かれていた。雰囲気のいいホールだけど、あまりに勤務先のオフィスに近いのでタカギクラヴィアのステップを選んだ。

渋谷といっても西の果てで、最寄りは井の頭線の京王神泉駅。気分転換に井の頭線に乗ってみた。渋谷を出て一分程度で神泉駅に到着。渋谷から神泉までわざわざ電車で行く乗客は、私一人だった。

23ステップ「発展3」に合格した

初めて訪れるタカギクラヴィアは、50人ほど収容の小ぢんまりとしたホールだった。調律師がオーナーを務めるホールで、ばっちりと調律されたスタインウェイのフルコンサートグランドピアノが弾ける。

タカギクラヴィア
小ぢんまりとしたピアノサロン

到着した時は、私が演奏する第6部の一つ前、第5部の演奏が始まっていた。国際アマチュアピアノコンクールでご一緒したことがある参加者が2人いた。

30分ほど演奏を聞いて、すぐに私が演奏する第6部へ。第6部の2番手の演奏だった。

ピティナピアノステップは、グレードテスト的な「23ステップ」(課題曲1曲と自由曲1曲を演奏)と、自由に曲を弾いて講評してもらえる「フリーステップ」に分かれている。

今回は「23ステップ」に参加。18ステップ目の「発展3」に挑戦した。

演奏した曲は次の2曲。

今回の目標は「J.S.バッハの平均律、前奏曲とフーガを暗譜で弾き通すこと」。フーガは何度か本番で暗譜落ちしたことがあるのだ。

だいたいフーガの暗譜落ちは左手から崩れていくことが多い。そのため、常に左手を歌いながら何度も練習をした。

そのかいあって、前奏曲はいくつか小さな欠けをしたものの、フーガは弾き通すことができた。音楽的の仕上がりはまだまだだけど、「ステージでフーガを暗譜で弾く」ことに対して、大きな自信を得ることができた。これが一番の収穫だった。

「発展3」の結果は合格。

ピティナ・ピアノステップ合格証書
終了後にもらった合格証書

3人のアドバイザーの講評を公開

ちなみに、3人のアドバイザーの講評は次の通り。

A先生

モーツァルト

オクターブが上からかぶせるのではなく、1の指の太い筋肉をしっかりのせて弾かれると太い良い音になるかと思います。 左手の伴奏の最後の音をのみこまないようにあわてずに、フレーズの終わりの音もそうですが、小節の最後の音など、意識が薄くなりやすいので気をつけられると細部がきれいになってくると思います。

J.S.バッハ

少し腕を前に出して弾きすぎるため、不安定になるかなと思います。もう少し重心を骨盤の方へ持ってきた方が上半身が自由に使えます。つまり、あと少しだけ前へ座る感じ。一つ椅子を下げてもいいかもしれません。 フーガですが、聴かせる音、隠す音はフレーズ単位ではなく、もっと一小節の中で目まぐるしく綾を成すような意識で弾かれるといいと思いました。 少しかたまりで表情がついているように感じました。もっと細部を聴いてみてください。

B先生

モーツァルト

右の16分音符、よく指が動きますね。モーツァルトらしいペダリングです。 下降の音階が弾きにくそうに聴こえました。指の独立をされて、離鍵に注意してください。

J.S.バッハ

どの声部もよく聴いてらっしゃいます。 3連符ずれないように。音価に注意してください。調性の変化を感じ取ってください。

C先生

モーツァルト

右手のメロディーがとても軽い感じでステキでした。左手が少し右手のメロディーより速く前に行っているようです。右・左、ぴったり合うように、メトロノームをかけて、もう一度、練習なさってみて下さい。

J.S.バッハ

バッハはメロディーの線が大事です。左手のメロディーがもう少し音楽的な流れになると、旋律が活きてくるように思います。半音で音が下がる→涙を表しています。少し媚びるような音色もあればと感じました。


さて、平均律2巻 ニ短調はいったん卒業。しばらく、モーツァルトのピアノソナタ K.331の第1楽章と第2楽章を、完成に向けて注力したい。


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