感想/渡辺玲子レクチャーコンサートvol.1


毎年、秋から冬にかけては、私の中で演奏会お出かけシーズン。10月末に、渡辺玲子さんと徳永二男氏、トップヴァイオリニストの意欲的な2つのコンサートを聴いた。あれから一ヶ月間、経ってしまったのか、忘れないうちに感想を書き留めておかねば。まず、渡辺玲子さん。

渡辺玲子 プロデュースレクチャーコンサート
知る、聴く、喜び~時代を彩る名曲とともに~ vol.1
ベートーヴェンとブラームス…「クロイツェル」と「雨の歌」を巡る旅

日時/2015年10月28日(水) 19時〜
場所/白寿ホール
プログラム/
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 「クロイツェル」 op.47
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 「月光」 op.27-2より 第1楽章
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 「雨の歌」 op.78
ブラームス:2つのラプソディ op.79より 第2番 ト短調

演奏会の詳細

レクチャーコンサートの第1回。渡辺玲子さんと江口玲氏がもともと学生向けにレクチャーコンサートを開催していたところ、実は大人に人気なので、大人向けにやってみようというのがこのコンサートの趣旨。

前半がベートーヴェンの「クロイツェル」、後半がブラームスの「雨の歌」。二つのバイオリンソナタに的を絞り、ピアノ曲の「月光ソナタ」とラプソディー op.79-2との共通性を交えて、しっかりと楽曲を解説。その後、演奏をする流れでした。

渡辺さんの解説はなかなか熱い語りで、熱いテンションのまま演奏に突入。通常のリサイタルにはない雰囲気が楽しめました。

実は、私、渡辺玲子さんとは同じ年。彼女が第50回日本音楽コンクールにおいて最年少優勝を果たした時、NHK教育テレビで演奏を聴きました。バルトークのバイオリン協奏曲、すさまじい集中力を持った演奏で、彼女が同じ中学生とはとてもとても信じられませんでした。彼女の演奏は、「オレ、とても音楽じゃやっていけないわ」と音大進学を考え直す一つのきっかけでありました。

彼女は私が大学に進学した1985年、アメリカのジュリアード音楽院へ。翌1986年にはパガニーニ国際コンクールで第1位なしの第2位に。その後、ニューヨークを拠点に活動。まぁ、私にとっては雲の上の「スーパー同世代」です。

そんな「スーパー同世代」のリアルな姿と生の演奏に初めて触れたわけですが、とにかくバイオリンの音色が響く響く! やはり音楽の道に進まずに正解だったと改めて思いましたよ。それに天才少女も、今や美魔女っぽい物腰になられて歳月を感じました。

最後、アンコールの代わりに質問タイムがありました。ある男性が「ブラームスとクララは、実のところ、どうだったんでしょう?」という質問。渡辺さんが「私は音楽家として、プラトニックであったことを信じています」という回答に、江口氏が「いやー、どうでしょうね」とツッコミを入れて、渡辺さんがムキに否定するところが面白かったです。

和やかな笑いでレクチャーコンサートを終了。次回の開催を期待したいです。


【お願い】ブログランキングに参加しています。読んだらこちら(Blog Rankingへ)こちら(ブログ村へ)をクリックいただけないでしょうか。励みになります。