アリス=紗良・オット、女子系リストの魅力

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美しすぎるピアニスト、アリス=紗良・オットのリスト「超絶技巧練習曲集」を借りました。いわゆる「ジャケ借り」です。ただ、美しいだけじゃなく、ちょっとアンバランスさに惹かれるものがあったから。

で、演奏はぶっちゃけ期待していなかったのだけど、意外や意外。この「超絶技巧練習曲」、結構好きかも。この練習曲集って、おどろおどろしくて、血沸き肉おどる悪魔の強靭さが求められますね(←なんかいい表現が見つからない)。

「悪魔の強靭さ」という点では、ラザール・ベルマンの演奏が、その究極だと思います。ベルマンの「マゼッパ」を聴くと、リストに取り掛かる気が失せませんでしょうか。リストの練習曲って、そんなものだと思っていました。

ところが、このアリスちゃんの超絶技巧練習曲は、“小悪魔になったティンカーベル”って感じ。ラザールベルマンやボリス・ベレゾフスキーのような圧倒的な重量感、エフゲニー・キーシンのような躍動感はないけれど、一音一音にティンカーベルの飛翔のようなキラメキがあります。

ベルマンやベレゾフスキーの超絶技巧練習曲は、本当に素晴らしい。でも、全曲通して聴くのはかなりしんどいです。300グラムの霜降り肉ステーキみたい。その点、アリスちゃんの演奏は、170グラムのレディスセットで、BGMにするには、私にとってちょうどいい感じ。

女子系リストもいいものだなぁ。