グローバルに「家計」を考えてみる

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お金・ドル紙幣
ついに1ドル=80円台になったみたい。

円高により、日本企業の競争力が落ちて不況に陥っているといわれています。確かに円高のデメリットは大きいです。が、基本的に「円高」というのは、通貨の価値と信頼性が高いことを示しますので、価値と信頼性が低いよりも高いに越したことはない、というのが、私の持論です。

円高が悪いわけではないのです。“急激な”円高が問題なだけです。

円高のメリットをわかりやすく享受できるのは、海外旅行に出かけたときですね。今まで10000円のものが8000円で買えるわけで、日本人(正確には、日本円で稼いでいる人)であるありがたみを実感します。子どもを海外留学をさせている家庭にとっても、円高は福音のはず。100万円の留学費用が80万円ですので、この差は大きいです。

もう少し大きな視点で考えてみましょう。

例えば、1ドル=100円の場合、年収1000万円=10万ドルですが、1ドル=80円なら1000万円=12万5000ドルです。グローバルに考えると(基軸通貨であるドル換算すると)、この数年で日本のサラリーマンの年収は25%増えたことになります。

どうでしょ、これ、すごいと思いません?

なーんていっても、「海外旅行も海外留学もうちには縁がないよ!」と憮然とする人が多いのでは。

そう、グローバル経済、グローバルな時代と言われて久しいですが、私たち、一般ピープルには今ひとつ実感できないことが多いのです。

グローバル経済の特徴は、世界をめぐるヒト・モノ・カネの動きが今まで以上にスムーズになること。インターネットの普及がそのスピードを著しく向上させました。

例えば、ほんの10数年前は、クラシック音楽のCDはレコードショップに出かけて買うものでした。で、だいたい2000~2500円の日本国内市場のみの固定的な値段がついていました。安い輸入版もありましたが、渋谷や新宿のメガストアにまで出かけないと買えませんでした。電車賃と移動時間を使ってです。経済学的に考えると電車を動かすコストのシェア(一人当たりの電車賃)はともかく、個人の移動時間コスト(月収÷720時間)の方が高いので、都心まで輸入版を買うためだけに出かけるのは、あまりメリットがありませんでした。

ところが、今や、アマゾンで同じ録音のCDを輸入版を、海外からの送料を含めても、はるかに安い金額で買えます。海外の中古CDショップから個人輸入することも可能です(私はよく利用しています)。これぞ、円高のメリット。これこそ、日本人(繰り返しますが、正確には「日本円で稼ぐ人」)のグローバル経済におけるライフスタイルだと思っております。

ここまで書くとわかっていただけたと思いますが、100円ショップがなぜ成立するのでしょう? 100円ショップで売られているものの多くは中国で作られたモノです。強い円による大量購入があってこそのビジネスモデルで、1ドル=150円では経営が成り立たないのでは。

日常生活の必需品がたった100円で買える、これも10数年前にはあまり見られなかった光景ですね。

私、グローバル経済を手放しで礼賛はいたしません。もちろん負の側面も大きいです。

ただ、この環境を不可避のものとして、グローバルに働き、消費することが、「家計」のリスクヘッジである気がしております。

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