ピアノの上に天照大神がいる

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天照大御神実家のアップライトピアノは、玄関近くの元応接室にある。広さは約6畳。元々はモダンな洋室だったのだけど、私が子供の頃、親戚のシャーマンのようなお婆さんの神託により、天井近くに神棚が設置された。神様は天照大神。ピアノを弾いていると、ちょうど頭の左上から天照大神が見下ろすことになる。

私は、20年ほど前に亡くなった、このシャーマンっぽいお婆さんが大好きだった。お婆さんにかかると、ちょっとでも日常から外れた出来事が起きると、それは神様の行いになるのだ。例えば、隣の家の庭にヘビが現れたりすると、「ほら! 神様のお遣いやで。ありがたいなぁ。南無南無‥‥」ってな感じ。そんな時は、私も一緒に「南無南無」と両手をこすりながらお祈りをし、子供心に霊験あらたかな気持ちになったものだ。

この洋風の元応接室にはアップライトピアノと神棚以外、モノがない(正確には、ピアノの裏にNTTの光ファイバー回線のルーターがある)。私にとっては日常の光景で、今まで違和感がなかった。だが、改めて見ると、ここはピアノと神棚の部屋なのだ、何やら禅問答にも思えるし、象徴主義の絵画のようでもある。

神棚の上の天井には「天」という文字が書かれている。シャーマンのお婆さんいわく、神様の上は空でなければダメなのだが、応接室の上には二階の部屋があるので、ここは空であることを示すために「天」という文字を配置したらしい。なので、ピアノの上は、空が広がっているのだ‥‥。

今日、ピアノの練習を終えると、アップライトピアノと神棚はセットでなければいけないような気がした。もし、私がアップライトピアノを東京に持っていこうとしたら、シャーマンのお婆さんは何て言うだろう?

あっ! もしや、鍵盤うさぎはこの部屋で私に憑依したのかも‥‥。

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