「ドッツァウアー」ってどんな人?

ドッツァウアー

友人がチェロをやっていて、その紹介で知り合いになったチェロ族のブログや日記を、よく読むようになった。

で、チェロ族の日記の中で、ひんぱんに出てくる名前が「ドッツァウアー」。チェロの教則本のタイトルらしい。ピアノでいうところのツェルニー、ブルグミュラーのような存在なのだろうか?

ちなみに、ウェブ検索してみたが、ドッツァウアー氏がどういう人なのか? ドッツァウアーの練習曲がどのようなものなのか? 体系的に書かれたものはなかった。練習曲としては、チェロ族みんなが語るポピュラーな存在のはずなのに、ウィキペディアにも「ドッツァウアー」の項はない。ピアノ族に比べるとチェロ族は人口が少ないので、日本語の情報源がまだまだ少ないようだ。

英語のWikipediaで「Dotzauer」を調べると、Friedrich Dotzauer氏の簡単なプロフィールは分かった。

Born in Haselrieth, near Hildburghausen, to a father who was a church music minister, he learned at a young age to play a number of instruments, including piano, double bass, violin, clarinet, and horn. He also was instructed in music theory by the local church organist.

He received his first cello lessons from the court trumpeter, and, having chosen cello as his instrument, he went on to study with various other teachers, and eventually found his way into the Leipzig Gewandhaus Orchestra, and then the Dresden Court Orchestra, where he remained until he retired in 1850 at 67, ten years before his death.

Although Dotzauer wrote many symphonies, concertos, operas, chamber works and sonatas, he was most recognised and famed for his Violoncellschule, 4 volumes of 113 exercises and caprices for unaccompanied cello.

Wikipedia「Dotzauer

1783年生まれだから、フンメル(1778年生)やディアベリ(1781年生)、パガニーニ(1782年)、フィールド(1782年生)、ウェーバー(1786年生)、と同世代だな。

亡くなったのは77歳だから、当時としては相当長生き。75歳で亡くなったリストより長生きしたのか。

Wikipediaには「数多くの交響曲や協奏曲、室内楽を書いた」とあるが、結局、チェロの教則本だけが彼の名前を後の世に残したようだ。21世紀の境遇においては、ピアノ界のハノン氏と似ているかも。

IMSLPにドッツァウアーの室内楽のスコアがあった。「オーボエと弦楽のためのカルテット Op.37」って、ちょっと気になる楽曲だ‥‥。

IMSLP-Friedrich Dotzauer


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