私にとって持田香織はポスト原田知世かも?

2015年11月9日

若い頃は何とも思わなかったのに、中年過ぎてから私の中でブレークする女性がいます。

同じ年齢の原田知世ちゃんは、私にとってそんな女性。角川映画でデビューした頃、同級生男子の多くが彼女のファンだったけど、当時は気になる存在じゃなかった。

たぶん当時は、あまりにも彼女がキラキラと輝いていて、まっとうに考えて自分と釣り合わない(もちろん今でも釣り合わないけどね)と観念していたからでしょうか。まさに「天国に近い島」というか。

ところが、40歳過ぎた頃から急激に彼女に惹かれるようになりました。なぜだろ?

それは、ある時から周囲の要請に応えたアイドルとしての原田知世ではなく、結婚をし離婚をし、剝き身の女性としての知世ちゃんが表れたからだと思っています。知世ちゃんの自然なスタイルと素敵な音楽は、今、(私のような)多くのサブカルおじさんの圧倒的な支持を集めています。

で、そういう視点で、最近、気になる存在がEvery Little Thingsの持田香織。

以前、エイベックス系の夏フェスに出かけた際、Every Little Thingsのステージを見たこともあるけれど、正直、そんなにインパクトはなかった。やたらと観客を煽る女の子って印象しかなかったです。浜崎あゆみの方が存在感があったナ。

ところが、最近、持田香織のソロ名義のアルバム『manu a manu』やシングル「少しだけ」を聴くと、これがいいんだな。

15年ほど前、「Dear My Friend」「Time goes by」がヒットした頃のEvery Little Thingsに比べると、伸びのある彼女のハイトーンが失われたような気がします。声の「劣化」については、ファンの間で懸念されてます。けれど私は、渋みや苦みが加わった最近のボーカルが結構好きだな。

声も音楽も頑張ってなくて、「剝き身で自然体」というか。

下は今、公開されている映画『ポプラの秋』の主題歌「少しだけ」。


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