ラフマニノフ「エレジー」、初回レッスン

2014年5月26日

ショパン/三つの新練習曲 第3番 変イ長調使用楽譜
ラフマニノフ/幻想的小品集 Op.3-1 エレジー使用楽譜

今日は夜7時半から一時間、渋谷のヤマハでレッスン直前の練習。それから電車で移動して夜9時からのレッスンへ。6時半頃、そろそろ仕事終わらせなきゃと考えていたら、営業部の面々につかまってしまった。30分ほど「ああでもない、こうでもない」というやり取りを行ってたら、あっという間に7時すぎ。「何かあったら電話ちょうだい。帰ってくるし」なんて言葉を残しつつ、みんなを振り切って会社を出た。外はチラチラと雪。月曜のヤマハは空いていた。

夜8時半に練習を切り上げレッスンへ。今日は、私の前には誰もいなかった。まず、前回のステップの報告。メールでは概要をお伝えしていた。

先生「精神状態がよくなかったんじゃない?」
うさぎ「ま、終わったことですので‥‥。それに、終わったときはバッハはダメだった!とショックでしたが、後から冷静に考えるとショパンは“S”三つだったので、ま、いいかな、と」
先生「あなたは、あまり後に引かないようだからいいわね」
うさぎ「はは、翌日から仕事もありますし」
先生「一度、ステージで弾けなくなるとトラウマになって立ち直れない人っているのよ」
うさぎ「なるほど、確かにピアノが本業ならショックは大きいと思います」

その後、男性のピアニストが結婚をして生計を立てていくのは本当に大変!なんて話から、日本経済と雇用の動向、今後の就業形態まで、いつものように話が脱線してしまい、レッスンスタートは夜9時半すぎ。ありゃりゃ。

今日のレッスンは、ショパンの新エチュード変イ長調(第3回目)とラフマニノフのエレジー(初回)。
ショパンの新エチュードは、中間部、プリズムの光のように音色を変化させる部分に重点を置いてレッスン。右手の小指の支えが効いて初めて、トップのメロディーが響くこと。ハーモニーがめくるめく変わる方法について、じっくりとやる。どうも、きれいに光が反射しない感じ。もう一歩だな。

ラフマニノフは、左手のアルペジオ。根本的に弾き方が間違っていた。指をくぐらせなくて自然に音をつないでいくよう指導を受ける。確かに、こうすれば楽に弾けるというのがわかった。右手のメロディーの微妙な歌わせ方についても、一つひとつ説明いただいた。

あと、中間部の右手四度のパッセージも、指の腹で寝かせてピアニッシモのレガートにするべきところ、指を立てて弾いていた。弾き方を一からやり直しだ。

あっという間に夜10時半に。夜遅くまでレッスンいただき、サラリーマンには本当にありがたや、ありがたや。


金子勝子ピアノブログ ステップbyステップ
著者/金子勝子
発行/ショパン社

自分の先生に、なかなか訊くことができない素朴な疑問や悩みに、師匠・金子勝子先生がズバリ本音で答えています。例えば、「二人の先生につきたいが、今ならっている先生に言い出せないのですが‥‥」「自分の先生のリサイタルのとき、楽屋に行ってもいいものでしょうか‥‥」「音大に社会人入学で自信が持てない‥‥」。ぜひ!


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