台風の日にこそ聴きたい! 松任谷由実「Typhoon」

昨夜書いた「猛暑日に聴きたい松任谷由実」の続編でございます。

夏季休暇9連休の後の今週1週間はホント長かった。前半は猛烈な暑さで、お昼休み、レストランからオフィスに帰るだけでヘロヘロになりそうだった。後半は壮絶な豪雨で、お昼休み、レストランからオフィスに帰るだけでずぶ濡れになった(今日もデスマス調で書きたくない気分)。

そういえば、ずぶ濡れになった青山学院大学前で、頭に浮かんだ曲があった。それは、松任谷由実の「Typhoon」。

1983年発売、ユーミン15枚目のアルバム『VOYAGER』(ボイジャー)に収録されているリゾートナンバーだ。私は松任谷由実は全アルバムを購入している。ユーミンフリーク、ユーミンマニア、ユーミンヲタである。そんな熱烈なファンである私にとって、1980年代こそユーミン最盛期。1980年の『時のないホテル』から1989年の『LOVE WARS』まで、いずれも1曲目から最後の曲まで、必ず聞き返す名盤ぞろいである。

アルバム『VOYAGER』は、私の大好きな原田知世ちゃんに提供された「時をかける少女」と「ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ」が収録されているのが特徴。この2曲は、全10曲の中ではひときわ目立つ存在。

原田知世ちゃんへの私の熱い想いはこちらの過去記事で

私のiTunesの5つ星評価を見てみると、「ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ」「青い船で」「不思議な体験」「Typhoon」に星5つをつけている。

全体にトロピカルなリゾートの香りを感じる曲が多い。「Typhoon」は歌詞そのものは台風の朝の自宅の光景を歌ったものだけど、アレンジはリゾートホテルの夜のビーチを思い起こさせるもの。

台風というと、思わず「鉄道が止まる」「今日は早めに仕事を終えて帰宅しなきゃ」と、体はバタバタ、気分はソワソワしてしまいがち。この曲はそんな気分の真逆、むしろ台風ならでは非日常の光景を楽しむ心の余裕が描かれている。

ブラインドのすきまの空は不思議な色 厚い雲が動いてゆくわ
銀色の草も木も妖しくゆれはじめて もうすぐに外はタイフーン
あの夏の島の苦しい潮の香り ここへ ここへ ここへ
あなたがお茶を飲んでさよなら云う頃は この部屋もひどい雨の中
ちっぽけな町じゅうが止まってしまえばいい

「ああ、電車が止まる!」なんて焦るのじゃなくて、「ちっぽけな町じゅうが止まってしまえばいい」だもんね。大人たるもの、本来はこの心(と生活の)余裕が大切なのでは?

私、先週木曜のランチタイム、いきなり豪雨になって、傘を持って出なかったので、しばらくレストランで待機していた。だけど、さすがに昼休みが90分を過ぎるのはまずい!と思い、あわてて近くのコンビニまで走って行った次第。悲しいかな、これが社畜の習性である。

ちなみに、このアルバムはジャケットも歌詞カードも、ユーミン自身がプールで泳いでいる写真を使っている。スタイルのよさはモデルと見間違うほど! 当時、ユーミンは若い女性たちの憧れの存在だったのだ。


【お願い】ブログランキングに参加しています。読んだらこちら(Blog Rankingへ)こちら(ブログ村へ)をクリックいただけないでしょうか。励みになります。