【告白】ピアノの響きに「切実さ」が欠けている

日曜夜は、国際アマコン一次予選の一週間前、杉並公会堂でリハーサルとして「夜練」に参加した。参加者は、毎年、アマコン、PTNAコンペに参加している人ばかり。とてもレベルの高い練習風景に大いに刺激を受けた。

終了後、帰る方向が同じ参加者と二人で電車に。別れ際、他のコンクール(PTNAグランミューズ等)と掛け持ちをしている方々と自分を比較して、「私にとって、ピアノってやっぱり“息抜き”なんですよね」とポロリと本音を言ってしまった。そう、息抜き程度なのだ。

ピアノを再開した頃はそうではなかった。自分の中で「うさぎ憑き」とでも言うべき、切実で切迫した何かがあった(この「うさぎ憑き」が鍵盤うさぎの誕生秘話なのだけれど、いまだにブログに書けていない)。

40歳になって20数年ぶりにピアノを再開した頃は、もっと切実に音楽に向き合っていたのだと思う。というのも、いま、5年ほど前のブログ記事を読んでいると今よりずっと思いが入っているし、読み返しても楽しい。ところが、この2年ほどの記事は自分でもあまり面白くない。実際、ブログの訪問者数も閲覧数も落ちている。

私、実は表=A面(仕事ブログ)と裏=B面(ピアノブログ)の二つのブログを更新している。二つのブログの訪問者数、閲覧数等の変化は絶妙で、今、どちらのモードに力が入っているか、どのくらい時間配分をしているのか、定量的に捉えることができる。

この5年間、ピアノブログの方がはるかに訪問者数が多かったのだけれど、今年になってこの鍵盤うさぎブログはゆるやかに減少する一方、本業ブログが増加。昨日、ついに月間の訪問者数が逆転した。といっても、それほど仕事に力が入っているわけではないが。

国際アマコンとPTNAグランミューズを掛け持ちをしている方の演奏を聞くと、私にはない何かが伝わってくる。

コンペで上位を目指すという表層的なものではない。人の奥底にある「心を音楽に預けた」「自分を音楽に預けてしまった」ような切実さだろうか。


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