感想:大林宣彦監督の映画『22才の別れ』でメロメロ

先週日曜に借りたDVDが大林宣彦監督の『22才の別れ – Lycoris 葉見ず花見ず物語』、明日返却なのであわてて見ました。

大林宣彦監督の映画は、『転校生』『時をかける少女』『さびしんぼう』の尾道三部作に始まり、『青春デンデケデケデケ』『はるか、ノスタルジィ』と、ほぼ同時代体験です。

2006年に公開された『22才の別れ』は『なごり雪』と同じく、伊勢正三の名曲をフィーチャーした叙情あふれる王道の日本映画。正直『なごり雪』は、あまり心がシンクロしなかったけど、こちら『22才の別れ』は、主人公の男性が私と同じ40代のメチャ忙しいサラリーマンってこともあり、思わず自分自身に投影してしまった。

もうメロメロ。明日、会社に行く気になれない‥‥。

以下、ストーリーは公式サイトより。

福岡市の商社に勤める川野俊郎(筧利夫)は、1960年代生まれの44歳。社内には煮え切らない関係を続ける37歳の有美(清水美砂)がいるが、お互いに一歩を踏み出す勇気はない。ある日、ずぶ濡れで駆け込んだコンビニのレジで「22才の別れ」を口ずさむ少女、花鈴(鈴木聖奈)に出逢う。ふとしたことから親しくなった俊郎は、コンビニを辞めた花鈴にいきなり「援交して」と言われ戸惑うが、なにか不思議な縁を感じ、放っておくことができず家に招き入れる。

しかし花鈴の身上を聞いた俊郎は信じられない事実に衝撃を受ける。花鈴はかつて22才の誕生日に別れた恋人、葉子(中村美玲)の実娘だったのだ…。

主人公は、高校、大学と付き合っていた恋人と22歳で別れ、恋人は田舎に帰った後に、結婚し、一人の女の子を出産して若くして亡くなくなってしまう。だが、ふとした偶然で彼女の娘と出会い、奇妙な交際が始まるというもの。バブル世代の主人公の男性は年収1000万円以上の商社マン、娘と娘の彼は年収100万円のフリーター、格差が広がる現在だからこそ、1970年代の四畳半フォークの世界が、妙に説得力を持っていました。

私も、若者から見たらこの主人公のように見えるのかな。


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