給料日は「失恋レストラン」by 清水健太郎

2014年5月26日

ここ数週間、部下のA君が元気がない。先月末に失恋をしたのだ。一時は結婚も考えていたようだが、A君がウダウダしている間に彼女に愛想をつかされたらしい。彼女は仕事の関係先なので、二週間ほど前、報告は受けた。だが、仕事のパフォーマンスは落ちていないので、特に失恋の話題には触れずにいた。

ところが、昨日「どう? 立ち直った?」と声をかけたら、暗い目で「みんな、オレのことを陰で話をしているみたいです」「もう我慢ができません!」とボソボソ語り始めた。結婚を考えた上での失恋なので、かなり精神的なダメージは大きく、被害妄想が膨らんでいるようだ。

とにかく、「晩飯、行かない? 給料日だしさ」と声をかけた。男二人だと暗くなりそうなので、うちの部のカワイイ若女子Bちゃん(24歳)にも声をかけた。夜9時過ぎから、3人で中華料理を食べにいくことに。

A君 「みんな、オレのことをうわさしてますよね」
うさぎ 「あのさ、それ妄想だよ。オレもそうだけど、みんな自分のことしか考えていないから。他人のことなんて考えている余裕ないって。そんなもんだよ」
Bちゃん 「そうそう。Aさん、そんなこと気にしちゃだめですよー」
なんて話から始まり、
A君 「じゃ、みんな、なんでオレの性癖を知っているですか!」
うさぎ&Bちゃん 「‥‥はぁ??」
A君 「オレが足フェチだってこと、知っているじゃないですか!」
うさぎ 「知らねーよ、そんなの! いいじゃん、足フェチで。ぜんぜん普通だよ。みんな誰だってフェチだよ。オレなんて貧乳フェチで、三つ編みフェチだよ。な(Bちゃん)?」
Bちゃん 「そうそう、私なんて、くるぶしフェチですよー。ルパン三世のくるぶしがたまらないんですー。ゾクゾクですー!」

なんて話をしつつ、

A君 「彼女、もう、ほかのオトコがいるんですよ‥‥」
うさぎ 「大丈夫! キミにもほかのオンナがいるから」
Bちゃん 「私だって、今年の初めに三年間一緒だった彼と別れたんですよー。今でも思い出すんです‥‥。つらいとき、あります‥‥」
うさぎ 「大丈夫! キミにもほかのオトコがいるから‥‥なんか、熱いのオーダーする?」

なんてことに。

これって、まるで‥‥
清水健太郎『失恋レストラン』

 
というわけで、お給料日の金曜の夜、失恋レストランに長居をして終電に間に合わなかった。

午前1時の深夜バスで帰宅。

ピアノの練習できませんでした。


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