大宮、ニコニコ堂でピティナステップ参加

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ニコニコ堂ステップというわけで、日曜朝から出社し、夕方4時に何とか終了。その足で上野駅に出て、JR宇都宮線から大宮に向かった。今日の東大宮地区ステップは、大宮駅東口を降りてすぐ、ニコニコ堂という楽器店&音楽教室の地下ホール「ピエトラ」で開催される。

「ニコニコ堂」ってすごいネーミングだ。ニコニコ動画みたい。名前が気になったので、会社のホームページを調べてみた。すると、大正13年創業、昭和26年設立の老舗楽器店であることが判明。コンサートやセミナーも積極的に開催している。支店もさいたま市内にたくさんあって、さいたまの音楽文化に貢献する地元企業のようだ。

さて、ステップ参加者の受付は5時20分から。会場には5時すぎに到着した。ニコニコ堂1階入口の受付で参加証を渡して、地下のホールへ。私が出演するのは、大人組「グランミューズ」ばかりの第6部。ちょうど、ひとつ前の第5部17人の演奏が、間もなく終わろうとしていた。一人の演奏終了に合わせてホールに足を踏み入れると、レンガをあしらった一風変わった空間が広がった。ホールというよりもライブハウスのよう。ジャズライブに向いているかも。

ちなみに、ホール名の「ピエトラ」とはイタリア語で「石」の意味。“レンガを活かした造りにちなんでの命名です。席数も手ごろな最大130席。最新の設備、最高級の楽器が創り出す美しい音との出会いは、先生にも生徒さんにもきっとご満足いただけると思います”と、ホームページに掲載されていた。

間もなく第5部が終わって、いつものように、お子ちゃま連れの父兄がガヤガヤとホールを退出した。

まずは、今から弾くピアノをチェック。お、ヤマハのCFだ。うれしい。本番ではここのところ、苦手のスタインウェイばかりだったので、スウェーデンの田舎街でホームステイをしていて、久しぶりに黒髪の東洋人女性を目にしたような懐かしい気分になった……スウェーデンに行ったことはないけどね。

そうこうするうちに、ポツポツと第6部のメンバーがホールに集合し、開演のベルもなく、おもむろに第6部がスタート。

これまで、私は3回ステップに参加した。3回とも参加者専用の座席に着席したのだが、今回は小さな“ライブハウス”のためか、名前を呼ばれると、それぞれの席から立ち上がってステージに向かうスタイル。何だか、サロン風の合同発表会みたいだ。

参加者も、これまでの3回は、音大受験の高校生やコンペの予行演習って人が多く、真剣勝負の空気に満ちていた。今回は、娘と一緒にステップ参加って感じのお母さんや、上品な装いの老婦人が友人同士で客席に座っていたりして、明るくのどかな雰囲気。

ママの演奏をビデオ撮影するパパと、ママと一緒に参加する娘…なんて私の憧れの世界を体現しているファミリーがいて、ちょっぴり「敗北感」を味わった……。

ニコニコ堂の音楽教室に通っている生徒さんが多いのだろうか。となると、ネーミングって大切だ。ニコニコ堂に集う生徒さんだから、きっとニコニコ和気あいあいなのだろう。これが「奏楽堂」なんて名前のホールだったら、アカデミックな参加者の集いになるだろうし。「Dieu de la musique(音楽の神)」なんて名前だったら、“ドビュッシーざます”な人が集いそう。

さてさて、昼間の仕事モードが抜けないうちに、あっという間に出番がやってきた。

今回は「発展2」というステップに挑戦。課題曲はバッハ「シンフォニア 第14番 変ロ長調」。2月に途中で記憶がぶっ飛んで弾けなくなった曲だ。今回は安全策を採って、楽譜をしっかり見ながら弾くことにした。自由曲は、ショパンの「新練習曲 第3番 変イ長調」。先週、二度のレッスンで何とか仕上げたかな。

氏名を呼ばれて楽譜を片手にステージへ。楽譜ってお守りみたいだな。実際に見なくても、そばに置くだけで何やら気が楽になる。

まず、バッハのシンフォニア。ヤマハのタッチ&響きはやっぱりいい! 普段、慣れ親しんだタッチだから平常心で弾ける。左手、バスとアルトを数か所、音を外して「ちぇっ!」と思ったが、最後までソプラノだけはストーンと鳴っていたと思う。自己採点72点。

ショパンの新練習曲は暗譜。もう深く考えずに自由に弾いた。ステップにしろ、コンクールにしろ、いつもい二曲目は体の硬さがなくなって、のびやかに弾けるようになる。二部形式の後半、ちょっと歌いすぎかな。ま、弾いて気持ち良ければいいや。自己採点80点。

会場に着いてから実際に演奏するまで、45分間くらい。演奏前の気持ちの「タメ」が全然できなかったけど、その一方、緊張感なくあっという
間に終了した。せっかくの本番の機会なのに、何だかもったいない気もした……。

大人組の第6部は11人が演奏した。今回、私が心に残った演奏は2曲。

1曲は、ご主人&娘さん連れのお母さんが弾いたショパンの「ノクターン 変ホ長調 作品9-2」。すっと背筋が伸び、凛とした姿勢が見ていて気持ちがよかった。左手のリズムが常に安定していて、雲ひとつなく晴れ渡った星空を見るような健康的なノクターンだった。この曲、テンポをルバートしすぎて、ムード音楽みたいにいやらしい演奏になってしまう人、結構多いもんね。

もう1曲は、友人連れ(?)の熟年婦人が演奏したショパン「マズルカ 嬰ハ短調 作品50-3」。とても落ち着き、安定した演奏で、じっくりと弾きこまれた様子がうかがえた。転調による微妙な表情の変化がくどすぎず、なかなか味わい深かった。

お二人とも、「安定した心のありよう」が、そのまま音に表れていたように思う。若女子の演奏にはない響きだな。それに、休日のイベントを共有してくれる家族、友人ってホントいいね。

人の演奏はともかく、私の結果を開示せねば。評価基準は以下の通り。

S=感動の度合いが非常に大きい演奏
A=標準の演奏より、音楽性やテクニックなどにプラス要素のあった演奏
B=標準の演奏(該当するステップに十分な合格レベル)
C=もう一息の努力・工夫でさらに充実した演奏に
D=もう一度同じステップにチャレンジ

■広瀬美紀子先生
バッハ「シンフォニア」=A

三声に挑戦は大変なことです。ソプラノラインは大変よく聴こえて、また、音楽的にも考えておられるラインでよく伝わってきました。バス、アルトのラインは少々不安定でしたね。大きすぎずに、でも、もう少し歌えるとよかったです。
ショパン「新練習曲」=S
大人の方で、このレベルの曲を楽しみながら弾けるのは素敵ですね。体がとても音楽の流れに自然に反応してらして、とてもよかったです。和音で歌うのは思っている以上に難しいことです。気持ちは100%歌っていますが、和音のメロディーはまだ少しコツコツしています。さらによく聴きながらさらってください。

■渡辺登志子先生
バッハ「シンフォニア」=A

男性にありがちな腕の硬さが少なくて良いですね。ひじ、手首の力を抜いてレガートで多声楽を響かせましょう。
ショパン「新練習曲」=A
気分はショパンでよろしいですね。フレーズもよくわかっていて歌っています。上声部の音が響くともっとすっきりすると思います。また、聞かせてください。

■大導寺錬太郎先生
バッハ「シンフォニア」=A

とても音楽にあふれた演奏で良かったです。三声のバランスが良く、各声部のラインをしっかり聴けていました。好演です。
ショパン「新練習曲」=A
こちらも良く歌えています。曲に対する愛情が感じられました。繊細な表現もよくできています。今後も末永くピアノを楽しんでください。
というわけで「発展2」は合格でした。

ただですね……。

春のコンクール以後、初めてピティナステップに参加したのだけど、コンクールに比べると正直物足りない気が……刺激がないというか……。

たぶん、コンクールに参加しようという目的があって、ステップに臨んだらまた違うとは思うのだけど……。

昼間、仕事だったことも大きな理由だと思うのだけど、今ひとつ燃焼不足の大宮の夜だったな……。

追伸 :
今回のステップは「東大宮地区ステップ」というタイトルだった。ただ、JR宇都宮線に東大宮という駅があるので、一瞬、東大宮駅近くで開催かと私は思った。「大宮駅前ステップ」って名前の方がよい気がします。これ、顧客視点。

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