ピアノの先生と、先生の先生をめぐる小話

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昨年、田舎に帰省した際、子供の頃に習っていたピアノの先生に20数年ぶりに会いました。夏目雅子にそっくり、当時は評判の美人先生でしたので、久しぶりにお会いすると、還暦前の夏目雅子を見るようでした。ただ、身長が160cm足らず、「こんな小さな女性だったんだ」とびっくりしました。子供の頃は、下から見上げてたので気がつかなかったのですね。

高校生になって、音楽系の大学を目指そうと、夏目先生の先生にも月に一度、レッスンを受けにいくようになりました。ま、よくあるパターンです。先生の先生は、隣の隣町で有名なお医者さんの娘さんで、ご主人もお医者さん。ご自宅には、お手伝いさんがいて、スタインウェイのピアノが鎮座した小さなホールまである、元ウルトラお嬢様でした。当時、娘さんがすでにピアニストとしてデビューされていたので、現在は80歳以上になられると思います。お顔は、奥菜恵に似てなくもないので(例えがよくないな)、老奥菜先生とでも呼んでおこう。

で、夏目先生と食事をした際、「老奥菜先生、お元気ですか?」と訊ねてみました。「あ、まだ現役で教えていらっしゃるわよ」と。で‥‥

そうそう、先日、市のホールの抽選会でお会いしたのよ。
新しくできた市のホール、すごくいいのよね。値段も手ごろだし。
で、発表会の会場を取りに抽選会に出かけたの。
そしたら、老奥菜先生が来ていらっしゃって。
ほら、老奥菜先生って、外に出られるイメージないじゃない。
びっくりして、「先生、今日はどうなさったんですか?」って訊ねたら、
発表会の会場の抽選に来たの、っておっしゃるの。
老奥菜先生がご自分でホールの抽選に来られるってびっくりでしょ。
「先生、お手伝いさんとかにお願いしないのですか」って話したら、
最近、なるべく自分のことは自分でするようにしてるんだ、って。

でね‥‥抽選、私が当たっちゃったの!

先生にお譲りしようと思ったんだけど、「いいわよ、気にしないでね」って笑顔で帰っていかれて、何だか、申し訳なくて‥‥。

還暦前の先生と、古希を迎えた先生の先生が、発表会のホール抽選会でバッティングするという、味わい深いお話で・し・た。