寝不足でフィンガートレーニングのレッスン

2014年5月26日

久しぶりにフィンガートレーニングのレッスンに行く。早めに着いたので、15分ほど前の生徒のレッスンを見学。

私の前は、国立音大の若女子がリストのパガニーニ練習曲に苦戦中。初めてパガニーニ練習曲の譜面を見た。遠目で見ても多くの音符が上下に飛び跳ねていて、暴れ馬の足跡のようだ。若女子も何とか追っ付けようと努力はしているのだが、暴れ馬を乗りこなすのは大変な様子。しかしなぁ、リストのパガニーニ練習曲って、サーカスの曲芸みたいで「観る」のは楽しいのだが、自分が弾きたいとは思わないよ。努力の割りに、心に残るものがなさそうだし(あるのかもしれないけど)。もう少し私に、「どやっ!」という自己顕示欲があれば、やる気が起きるのだろうけど。時間になり、若女子は小さなため息を一つ残し、帰っていった。

今日のメニューは二つ。一つは、薬指と中指の分離。もう一つは左右のリズムの分別。

寝不足のせいか、午後から右まぶたがピクピクとけいれんしている。疲れているので、身体全体はいい感じで脱力している(笑)。一方、反射神経はにぶくなっているみたい。薬指と中指の第二関節を曲げて交互にリズムを取るトレーニングは、以前に測ったときよりも大幅にスピードが落ちていた。数値上、スピードが落ちると精神的にガックシ来る‥‥先生いわく、男性は女性に比べて数値に異常に執念を燃やす特徴があるそうだ。寝不足のせいと自分に言い訳をする。
フィンガートレーニング左右のリズムの分別トレーニングは、初めてやった。左右別々にリズムがパターン化されたメロディーをメトロノームに合わせて弾く。テンポが遅いと問題ないのだが、徐々にテンポを上げていくと、左手が右手のメロディにつられたり、メトロノームに合わなくなったりする。要は、身体でメトロノームの一定のリズムを感じつつ、左右別々のリズムを取るわけで、三つのリズムの分別がちゃんと行われないと崩れてしまう。「リズム版・三声のインベンション」って感じだ。ちゃんと弾けるテンポを数値で記録していく。

「うさぎさん、こういうトレーニング、燃えるでしょ」と先生。数値目標を追っかけてしまうのは、男性の本能なのだろうか。


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