アールンコンクール全国大会報告(前編)

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大船駅
それでは、3月27日(金)に鎌倉芸術館で行われた、アールンピアノコンクール全国大会、アマチュア部門のレポートです。

鎌倉芸術館は大船にあります。実は、その名前から鎌倉のメインストリート・若宮大路に面しているイメージを勝手に持っていました。なので、演奏の前に鶴岡八幡宮で安全祈願だ!とか妄想していました。参加票を確認してびっくり。大船も鎌倉市なんですね。大船は神奈川県大船市だと思ってましたよ(マジ)。

さて、11時にコンクール開始ってわけで、大崎駅から、10時30分少し前に大船駅に着く湘南新宿ライン大船行きに乗り込みました。この電車は宇都宮始発。栃木予選・本選は湘南新宿ラインの宇都宮行きで出かけたので、今回のコンクール、湘南新宿ラインの北から南まで乗り切ったことになります。

初めて降りる大船駅。駅前はごちゃごちゃした商店街で、「鎌倉でショパンざんす」というハイカラな気分をちょっと打ち砕かれました。大船駅から会場の鎌倉芸術館までは徒歩10分ほど。それでも、鎌倉女子大学のキャンパスと一体化した芸術館の敷地は、駅前とは違った雰囲気。エントランスを入ると、平日の午前中なので閑散としていました。ま、通常、パブリックなホールで、平日の午前中にイベントなんてないですよね。

鎌倉芸術館
小ホールの方に歩いていくと、おーっと! 栃木予選・本選でお世話になった受付美女1号&2号が笑顔で迎えてくれるではありませんか! 

「どもども」と笑顔で挨拶をすると、受付美女1号が「お名前をお願いします」と。「もしかしたら、オレの名前、覚えてる?」って、ちょっと期待したんだけどなー。氏名を伝えると、今日のプログラムと赤いバラのブローチをもらった。参加者はブローチを胸に付けなきゃならないらしい。今日のうさぎは深緑のジャケットと赤い格子柄のシャツ。赤いバラのブローチはマッチします。クリスマス前だったら、もっと似合っていたのに‥‥。

その後、楽屋にある参加者控え室へ。私にとってホールという場所は、コンサートを聴く側ばかり。聴かせる側に立ったことはほとんどない。したがって、楽屋や舞台裏は縁のなかった世界で、目にするものは珍しいものばかり。いちいち立ち止まって観察してしまう。

中でも、一番興味をそそられたのが、周囲を赤ランプと緑ランプと青ランプに飾られたでっかい鏡。これ、いったい何なの? 昔、テレビ番組の『ラブアタック!』『パンチDEデート』で見たセットみたいだな、とか感心した。鏡の前に立ってみると、三色の光の額縁に入った私の全身が映って、ちょっと恥ずかしいぞ、おい。

鎌倉芸術館
三色鏡の左奥に「参加者控え室」の貼り紙を見つけて、入り口をくぐる。と、中では三人ほど、華麗なドレスを着た若女子が鏡を見ながらメイク中! キャ、男女共用なんですか!?

「あ、ごめんさいね、男性がいたら嫌ですよね?」と言いつつ部屋を去ろうとすると、「いえいえ、気にしないでください」と一人の若女子。「ここで着替えはしませんから」と。あ、そうなんだ‥‥。

でも、鏡に向かって三つ編みの髪を後ろで束ねている、お姫様モードの若女子の中にいるのは、正直落ち着かない。早々に控え室を退散して、男性トイレで持ってきたネクタイを締めた。アラフォーキャリア女性との付き合いは得意なのだが、音大生に多いお嬢様系若女子はどうも苦手なのだ。これについては、いつか詳細に自己分析したい。

その後、ピアノのチェックのため、ホールに足を踏み入れる。わ、またスタインウェイか‥‥苦手だけど、ま、最近慣れてきたかな‥‥。観客席には、まだ二人ほどしか人がいない。お嬢様系若女子のお母様だろうか。

ところで、この日はアマチュア部門が15人、連弾部門が6組の審査がある。11時からまず、アマチュア部門7人が演奏。お昼休憩を挟んで、13時からアマチュアの残り8人。その後、14時10分から連弾部門の演奏。15時45分から表彰式というスケジュール。私は午前中の三番手。さんざん上手い人の演奏を聴いた後で弾くのは嫌なので、最初の方でよかったです‥‥。

ピアノをチェックした後、ロビーの座席に座って、受付でもらったプログラムを改めて見てみる。

げっ!

ショパンの幻想曲やらバラードやら、ベートーヴェンの後期ソナタやら、みんなこんな大曲弾くのぉー! 曲目のラインナップに怖気づいてしまいました。私は、ショパンの新エチュードの1番とノクターンの1番。何だか私一人、グレードが違う気が‥‥。

そうこうするうちに本番開始のブザーが鳴った。なんせ三番手なので、いきなり舞台裏で待機なのです。

私の前の人は、ショパンの幻想曲ヘ短調を演奏。でも、制限時間6分だから、途中で鈴が鳴って打ち切り。あっという間に私の出番。ちょっと心の準備が出来ていません‥‥。

それでも、とにかく胸を張ってステージに出た。小ホールとはいっても座席数600。ステップやら発表会やら予選やら、これまで演奏したどのホールよりも大きい。座席を見ると閑散としている。参加者・関係者以外はいないみたいだ。

イスを調節して、いざ、演奏開始。

一曲目の新エチュード1番。あぁ、やっぱスタインウェイ、打鍵が浅いなー。フカフカする。フカフカはよくない、ちゃんと打鍵しなきゃと思いつつ、なんせ短い曲なのであっという間に終わってしまった。

二曲目のノクターン1番。前回、ペダルの音が気になるって講評に書かれていたので、ペダリングに注意する。中間部は、先週月曜の特訓の成果か、ピアニッシモの音質を変えることができた気が。しかし、その一方、細かいミスタッチを連発‥‥。再現部に入ったところで、リンリンと鈴の音が‥‥。

終わった。6分なんて、ホントあっという間だ。

自己評価は60点。栃木の本選の方が、はるかに満足できる演奏だった。しかし、あんだけ練習して弾きこんだのに、どうして細かいミスを連発してしまうのだろう‥‥。

激しくヘコみつつロビーに出ると、次の人のベートーヴェンのソナタが聴こえてきた。

「もう一回、弾ければなぁ」と思うけど、終わったものはどうしようもない。そういや、朝から何も食べてないので早めのランチにでもすっか、と、ブルーな気分で鎌倉芸術館を出ました。

後編に続きます。

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