若林ゆき子さんのリサイタルに出かけた

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カルラホール
先週金曜、春分の日に、世田谷区経堂で、友人の若林ゆき子さんのピアノリサイタルがありました。経堂は10年ほど前、仕事でよく出かけた町。下北沢をよりローカルにしたような、親しみやすい風情の町です。会場のカルラホールは、経堂駅から15分ほど歩いた住宅街の真ん中、音楽家向けのアパートメントの地下一階にあります。今回、初めて訪問したのですが、外見はアパートメントそのもの。ごくごく普通の住宅街で、道中ちょいと不安でした。

定員は70人ほど、壁にはいろんな絵画が掛けられていて、ホールというよりもサロンの趣。開演15分前に着いたら、会場は観客でいっぱい。若林さんのピアノの生徒っぽいご家族連れもいるけど、圧倒的にご年配が多かった。いずれも、身なりも物腰も上品な方ばかり。私の隣の老夫婦、先日旅行したナポリのグルメについて楽しそうにお話をされていて、何だかイソップ童話の「町のねずみと田舎のねずみ」を思い出しました。もちろん、私が田舎のうさぎです(笑)。

3時にオンタイムでリサイタルがスタート。空色のドレスをまとった若林さんが登場。わ、美しい‥‥見とれちまった。と、同時に彼女のご挨拶。今日はトークコンサートにしたそうです。ま、この会場でしたらマイクも必要ないので、観客に語りかけながら進行できますね。
下が、今日の演奏メニューでした。

モーツァルト/ピアノソナタ 第12番 ヘ長調 K. V. 332
ドビュッシー/映像 第1集
<休憩>
シューマン/ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6
ドビュッシー/ベルがマスク組曲より「月の光」

モーツァルトのソナタはちょっと硬かったけど、ドビュッシーの「映像」はお得意なのでしょう。とてもクリアな魅力的な音でした。ただ、ここのホール、残響がほとんどないので、ドビュッシーのぼんやりとした響きに後味がないのが残念でした。アクティブな「運動」のような曲では気にならなかったけど、「水の反映」は倍音が残響になってモヤっとしてほしい‥‥。次回、残響の豊かなホールで、ぜひドビュッシーを聴かせていただきたいです。

休憩時間は、表に出て周辺の住宅街をプラプラしました(休憩時間に外に出られるホールってのも珍しい)。青空の下、庭の木の上でスズメがチュンチュン鳴いて、ヒヨドリがパタパタ飛んでいて、とってものどかでした。

後半は、大曲「ダヴィッド同盟舞曲集」の全曲。演奏する側に立って考えると、これ、全曲を暗譜で弾き通すなんて途方に暮れそう。「謝肉祭」と同規模だけど、ストーリーが見えにくいので、聴く側も気合を入れてストーリーを読まなきゃ!って曲です。私も、気合いを入れて聴かせていただきました。

シューマンが27歳のときの作品。若林さんいわく「クララへの思いがいっぱい詰まった」作品とのこと。なるほど。とってもハートフルな「ダヴィッド同盟舞曲」でした。私はこんな風に聴きましたです。

押入れの奥に小さなダンボール箱がホコリを被っていたので、取り出してみた。
わ!昔、ロベルトからもらったラブレターが18通(全18曲です)も出てきちゃった。
どれどれ、一通一通、読み返してみたら。
キャー!赤面‥‥でも、ちょっと私、幸せかも‥‥。

リサイタル終了は4時40分すぎ。その後、ポカポカ陽気の住宅街を散歩しながら、経堂の町を後にしたのでありました。

若林ゆき子ピアノ教室

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