練習日誌- 池袋スタジオノア、夜のストレンジャー

2014年11月9日

金子勝子/瞬発力のメトード 12の長調で(使用楽譜
ヴェルド/ピアノのテクニック トリルの練習 第1番(使用楽譜
ハノン/スケールとアルペジオ 変イ長調(使用楽譜
ショパン/三つの新練習曲 第3番 変イ長調使用楽譜
ラフマニノフ/幻想的小品集 Op.3-1 エレジー使用楽譜

スタジオノア池袋今日は、夜7時半まで関連会社の会議。何だかえんえんと続きそうだったので、「ちょっと次のアポが」とか言って会議を抜け出す。夜8時半から池袋のレンタルピアノスタジオを借りていたのだ。

スタジオは池袋の外れにある。スタジオへの道沿いにはテレクラやらデート喫茶やら風俗店が立ち並んでいて、ちょっといかがわしい雰囲気。最後に、首都高速北池袋線の暗いガードもくぐらねばならず、夜は、はっきりいって“オンナ子供”の来る場所ではない。

そんなロケーションのためか、夜八時を過ぎるとこのスタジオは、会社帰りの中年男性ばかりになる。今日も、廊下のイスに座って部屋が空く
のを待っていると、スーツに地味なコート、右手にビジネスバッグ、左手にメトロノームを持って(受付で無料で借りることができる)、無口な男たちが階段をゆっくり上がってくる。仕事帰りに、同僚と飲むわけでなく、キャバクラで騒ぐわけでもなく、まっすぐ家に帰るのでもなく、一日の終わりを窓のない狭い部屋でグランドピアノと過ごす孤独な男たち‥‥。

あ、オレもその一人だ。

冬の夜風に震えながら、首都高のガード下で青信号を待っていると、思わずビリー・ジョエルの「ストレンジャー」、イントロの口笛を吹いてしまうんだな。

 
さてさて、明日はレッスン。

ショパンの新エチュード。密集和音の連打、電子ピアノだと長時間弾いても疲れないのだが、グランドピアノで三回ほど弾くと、腕が疲れるのがわかる。脱力してないからかな。ラフマニノフは仕上がらなかった。これでレッスンに臨むのは気が引けるな。


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