音大生への就職アドバイス【10】No.1になりポジションを可視化する

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世界ナンバーワンのピアニストは誰ですか?

私が「ツィメルマンだ」といえば、「いや、ポリーニだ」と答える人もいますし、「ソコロフだ」と主張する人もいるでしょう。そう、この問いに対する、ただ一つの解答なんてありません。ナンバーワンは一人ではないのです。

しかしながら、就職活動だけでなく、実際に会社で働き始めても、何らかのナンバーワンであることは大きな強みになります。

営業成績ナンバーワンのセールス、受注率ナンバーワンのプランナー…そういう人が身近にいれば、自分のチームに引き入れたいし、社外発注するにしても、せっかくなら取引先でナンバーワンの人に仕事を依頼したいもの。社内においても社外においても、最初に声がかかるのはナンバーワンの人たちです。

人だけでなく会社も同じですね。就職人気ランキングの上位会社を見ると、業界トップの会社が並んでいます。なんだかんだ言って、大学生の多くが業界トップシェアの会社に就職したいと思っているようです。音大の卒業演奏会に出かけたことはありませんが、最後に演奏するのは、やはり首席の学生ではないでしょうか。

やはり、ナンバーワンは強いのです。

では、ナンバーワンでない自分はどうすればいいのでしょうか?

それは、自分がナンバーワンになれる土俵を作ればいいのです。そして、土俵とポジションを可視化すること。

ピアニストのプロフィールで、○○○国際ピアノコンクール第1位、入賞等が書かれていますが、これは「土俵とポジションの可視化」です。自分の弱音の美しさはナンバーワン、ショパンのマズルカの演奏はナンバーワンと、主張するだけでは説得力がありません。ショパン国際コンクールという「土俵」において第一位になることで、ポジションが可視化されるわけです。

さて、このブログの趣旨は就職アドバイスです。ピアノの演奏でナンバーワンを目指すことが目的ではありません。就職活動において、どのような自分の強みを発見し、志望する会社にアピールしていくのかが目的です。

ビジネスとは未知なる市場(土俵)を発見し、そこでトップになることが成長への早道です。ぶっちゃけピアニストというビジネスで、日本ナンバーワンのショパン弾きを目指しても、成熟した市場のため競合が多すぎます。「北欧モノなら、フレンチバロックなら日本ナンバーワン」というように、ニッチな市場に的を絞った方がよさそうです。

ところが残念ながら、楽器メーカーや音楽学校でもないかぎり、北欧モノやフレンチバロック等、ピアノのニッチなカテゴリについて知識のある面接官は少ないです。何よりポジションの可視化が難しい。

それならば、例えば、YouTube上で、日本人作曲家の作品演奏が一番多く再生されている音大生とか、ピアノ運送会社でアルバイトをして、在学中一番多くのピアノを運んだ音大生(笑)の方が、ナンバーワンのポジションを狙いやすいのでは。

これなら、YouTubeの再生数表示、ピアノ運搬ブログ(笑)により、志望会社の採用担当にもわかりやすくポジションを可視化することができそう。

実は私、ある土俵で日本でナンバーワンにポジションにいます。

それは、これ。
ブログ検索結果
Yahoo!やGoogleで「ピアノブログ」というキーワードを検索すると、個人ブログでは私の「鍵盤うさぎのピアノ練習ブログ」が最上位に表示されます。これが、ナンバーワンの可視化です。

私はIT業界で勤めています。なので、自分が面接官だとすると、ピアノをやっている人しか知らないコンクールの第一位の表彰状よりも、Google検索で1ページ目にあるピアノ練習の活動記録が、はるかに印象に残るものがあります。

このように、自分の土俵におけるナンバーワンを発見し、可視化することができれば、就職活動において大きな強みになると私は断言します。

音大生への就職アドバイス(全10回)

【1】言葉で表現すること
【2】ピアノ専攻は体育会系である
【3】会社をアナリーゼしよう
【4】経営者視点で見たピアニストと指導者の違いとは
【5】ウサギの視線、カメの視線
【6】「苦手」は克服しなくてもよい
【7】ハングリーで、おバカでいよう
【8】プロとアマチュアに境界線はない?
【9】努力は夢中に勝てないんです
【10】No.1になりポジションを可視化する