the brilliant greenをBGMに彼岸花ドライブへ

the brilliant green

一番下の息子がハイティーンになって、休日、家族で出かけることがめっきり少なくなった。子供たちはバイトに出かけたり、彼女とデートしたり、それぞれの休日を過ごしている。

敬老の日、台風が過ぎてパッと天気がよくなったので、彼岸花でも見に行こうと思い立ち、一人、クルマで出かけた。BGMにthe brilliant greenを大音量でかけて、高速道路を突っ走った。

ブリグリの魅力は「古楽器のUKロック」

最近、90年代のJPOPを(定額聴き放題の)アップルミュージックで聴き直している。私は1991年に就職したので、90年代は20代の10年間にあたる。この間、ピアノやクラシック音楽から遠く離れていた。

クルマを買うきっかけは長男の誕生だった。街なかに住んでいたので、それまでクルマの必要性を感じなかった。そんな家庭は多いと思う。長男が1歳を過ぎる頃から、憑かれたように家族でドライブに出かけた。

最初のクルマはローバーミニ。ドライブのBGMは(私の中で別格の)松任谷由実を除くと、JUDY AND MARY、My Little Lover、Charaあたりをよく聴いていたっけ。男性よりも女性ボーカルが好きなのだ。

ここ2週間ほどのヘヴィローテーションが、the brilliant green、通称「ブリグリ」。私はボーカルの川瀬智子が、2003年にソロプロジェクト「Tommy february6」を開始してからはよく聴いているものの、1995年~2002年、ブリグリ全盛期の音楽を積極的に追いかけていなかった。ところが、今、聴き直すとホントにいい!

当時はイギリスの「ブリットポップ・ムーブメント」がブームで、オアシス、ブラーの影響を受けたバンドが日本でも多くいた(きっと世界中にいたはず)。ブリグリは、そんなジャパニーズ・ブリットポップの中でも飛び抜けた存在だった。

私が「日本人の発音する英語」がカッコいいと思ったのはブリグリのボーカル、川瀬智子が初めてだった。それまでは「日本人の下手な英語のロックなんて」と、どこか下に見ていたのだ。ところが、川瀬智子が歌う英語の歌詞は、これぞ日本人の発音!なのだが、なぜか絶妙な緩さ、ダルさがかえってカッコいいのだ。このあたりは面白いテーマなので、またブログに書きたい。

そしてサウンド。ビートルズの末期、「サージェント・ペパー」「アビーロード」あたりのギター、ハモンドオルガンを彷彿させるセピア色の響きが、郷愁をそそる。「古楽器によるロック」とでも言おうか。

そんなブリグリのサウンドをBGMにドライブすると、何だか自分がロードムービーの主人公になったような気分になる。不思議だ。

なんて思っていたら、そんな気分をYouTubeで動画にしている人がいた!

赤丸急上昇の彼岸花の名所「権現堂堤」

さて、埼玉県では、日高市の巾着田(きんちゃくでん)が彼岸花の名所として知られる。ただ、シーズンになると、毎年、テレビのニュース番組で報道されるので、休日はすさまじい人出になる。巾着田はシーズン中30万人もの人が訪れるらしい。

権現堂堤の彼岸花

まず、ここへのアクセスで疲れてしまうのだ。西武池袋線はラッシュ並みに満員だし、クルマで出かけると高麗川あたりで大渋滞に巻き込まれ、JR八高線の高麗川駅からのローカルバスもノロノロ運転。

ようやく巾着田に到着すると、シーズン中「曼珠沙華まつり」というイベントが行われており、ドンチャカドンチャカ太鼓の音は聞こえるし、多数の飲食店は出店するしで、幻想的な風情を楽しめるものではない。

そこで今日は、最近、埼玉地元民の間で人気が高まりつつある彼岸花の名所、幸手市の権現堂堤へ出かけてみることにした。ここは桜・紫陽花・水仙と一年を通じて花の名所として知られている。

権現堂堤の彼岸花

幸手(さって)は埼玉県の北東の端。市内の鉄道駅は東武日光線の幸手駅のみ。もともと交通の便がよくないエリアだったが、2015年に圏央道が延びて、幸手インターチェンジがオープンしてから、クルマで行きやすくなった。

権現堂堤は、午後1時に到着しても余裕で駐車場にクルマを駐めることができた。中川の堤防に鮮やかな彼岸花が咲き誇る。群生の規模は巾着田に比べるとはるかに小さいが、うるさい音楽や出店がないので、のどかな散歩を楽しめる。午前中早く、もしくは夕暮れ時に訪れると、もっといい雰囲気が味わえそうだ。

2時間ほど散歩した後、隣接する農産物直販センターで、彼岸花の花束を買って帰った。210円。

テーブルの彼岸花

半分は交通事故で亡くなった麦ねこの墓前に。半分はテーブルに飾った。ダイニングが花咲山になった。


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雑記JPOP,旅行

Posted by 鍵盤うさぎ