「フィンガルの洞窟」への行き方を調べてみた

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フィンガルの洞窟

フィンガルの洞窟


年間、たいそうな数のコンサート、ライブに出かけている。書き残しておかないと、出かけたことさえ忘れてしまうので、記録しておく。

メンデルスゾーンの“ご当地管弦楽曲”

今年も「ミューザサマーフェスタ」に出かけた。ミューザ川崎のシンフォニーホールで、首都圏のオーケストラが連日演奏会を行うクラシックの夏フェスだ。

2015年、東京フィルハーモニーの武満徹の『波の盆』とチャイコフスキーの交響曲第5番が素晴らしかった。鮮明に記憶に残っている。

首都圏で行わるクラシックの“フェス”といえば、ゴールデンウィークに行われる「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」が有名だけど、ミューザ川...

今年は、数あるラインナップの中で神奈川フィルハーモニーに出かけた。神フィル(カナフィル)を聴くのは初めて。指揮は鈴木秀美氏。

テーマは「シンフォニーで、ヨーロッパ旅行」ってことで、プログラムは下の3曲。

  • メンデルスゾーンの序曲『フィンガルの洞窟』
  • メンデルスゾーン 交響曲 第4番「イタリア」
  • ハイドン 交響曲 第104番 ニ長調「ロンドン」
  • 演奏会に出かける前は、「地名が表題の管弦楽曲を集めただけでは?」といぶかしく思っていたが、実際に聴いてみると、なるほどリゾート感を感じるプログラムで夏フェスにふさわしかった。

    下は公式サイトのプログラム紹介。

    北国スコットランドの海を描いた序曲、そして太陽の光がさんさんと降り注ぐ南国の香りに満ちたメンデルスゾーンの交響曲、大都会ロンドンの威厳と賑わいが聞こえてきそうなハイドンの交響曲。神奈川フィルと共に音楽旅行が楽しめるコンサートは、クラシック音楽入門にもおすすめできるプログラムだ。ツアーガイドは、さまざまな名曲に新しい光を当てて刷新する指揮者、鈴木秀美。交響曲が好きな方は、これを聴かないと!

    3曲中、私の印象に残ったのは『フィンガルの洞窟』だった(純粋に演奏だけで判断すると「ロンドン交響曲」だったが)。

    『フィンガルの洞窟』を演奏会で聴くのは約30年ぶり。高校生の頃、少ない小遣いではプロのオーケストラの演奏会にしばしば行くことはできず、さりとてナマの演奏を聴きたいという私は、大学のアマチュアオーケストラの演奏会にしょっちゅう出かけていた。

    この曲は当時(今はどうか分からないが)、大学オーケストラの演奏会の一曲目に演奏される定番だった。原題は『ヘブリディーズ諸島』。一見、岩にぶつかる波を表現した描写音楽のようだが、意外にもしっかりとしたソナタ形式で作られている。メンデルスゾーンらしい色彩感があふれ、私は何やら『ロード・オブ・ザ・リング』や『ホビットの冒険』といった、ファンタジーアドベンチャーの映画音楽のようにも感じる。

    ところで、フィンガルの洞窟って、どこの国にあり、どんな景勝地なのか、これまで正確には知らなかった。何となくヨーロッパにある海岸程度の認識だった。

    調べると、この洞窟は、スコットランドのヘブリディーズ諸島の無人島・スタファ島にあることが分かった。ロンドンからはずいぶんと北にある。

    切り立った海岸に六角形の柱状の玄武岩が立ち並ぶ景勝地だった。この地形は、高温の溶岩が冷える過程でできるらしい。溶岩塊が冷えて縮むにつれ、ひび割れが表面から徐々に溶岩内部に伸びることで、六角形の柱群を形作る。柱状節理の大岩壁で、波がむしばんだ洞窟があるという点では、南紀白浜の三段壁に似ている。洞窟の大きさは水深69メートル、高さ20メートルもあるらしい。

    メンデルスゾーンがここを訪れ、演奏会用序曲『ヘブリディーズ諸島(フィンガルの洞窟)』を作曲したことで、観光地として有名になったそうだ。ご当地ソングならぬ、ご当地管弦楽曲ってことか。

    なお、メンデルスゾーン以外にも、印象派の画家ジョゼフ・ターナーが訪れ、1832年に「スタッファ島、フィンガルの洞窟」を描いたり、また、劇作家のアウグスト・ストリンドベリは1902年、ここを舞台に『夢の戯曲』を執筆している。クリエイターの創作意欲を刺激する場所らしい。ぜひ、私も訪れてみたいものだ。

    「フィンガルの洞窟」へはどうやって行くの?

    ところで、フィンガルの洞窟ってどう行けばいいのか? 「フィンガルの洞窟 行き方」「フィンガルの洞窟 アクセス」等でググってみたが、どうも親切に教えてくれる日本語のサイトがない。そこで、私が調べてみた。

    日本から行く場合、まずスコットランドの各都市への飛行機の直行便はない。なので、まずロンドンへ行く。

    次に、ロンドンからスコットランドの大都市グラスゴーへ、鉄道(4時間半) または飛行機(1時間20分)で移動する。

    そして、グラスゴーから西部の港町・オーバンへ移動。鉄道で3時間強だ。ロンドンからオーバンへの直行の夜行バスもあるが13時間以上かかる。

    ロンドンからオーバンへの鉄道時刻表
    ロンドンからオーバンへの飛行機・鉄道・バスの乗換案内はこちらで

    オーバンからは、フィンガルの洞窟ほか、周辺の観光スポットを船で巡るツアーが出ている。朝出発して、夜帰ってくる10~12時間のコース。60ポンド。オーバン以外にも、ヘブリディーズ諸島のマル島、アイオナ島からも船がある。

    オーバンからの観光ツアーを催行している「staffatours」
    アイオナ島からの観光ツアーを催行している「Staffa Trips」

    うーむ、日本からフィンガルの洞窟を旅行するには、1週間程度の休暇が必要と思われる。

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