「女子とスクリャービン」演奏会で初期作品の魅力にハマる

イギリス館
女性5人でスクリャービンを演奏する会に誘われ、先週土曜に出かけました。場所は横浜・港の見える丘公園にあるイギリス館

スクリャービンの楽曲は、ピアノ好きであってもなかなかとっつきにくいですね。「マニアな男性好み」という点において、ブルックナーの交響曲とスクリャービンのソナタは、クラシック音楽の中で双璧をなしているのでは?

そんな中、今回の演奏会では、初期、中期のロマンティックな楽曲が中心に演奏されました。下は主催者のご挨拶より。

没後100年を記念して不定期に開催しているミニミニ演奏会も4回目を迎えます。

今回はあえてスクリャービンに対する「官能的」「神秘的」、、、そして特に「女子」がもつ(らしい)「コワイ」「わかんない」「ヘンなの」といったイメージを女性の演奏者達でひっくり返そうという試みです。

彼の作品の中でも初期、中期の愛らしい曲、美しい曲を中心に選びました。そして「私がスクリャービン?弾いたことないわ!」というメンバーも参加します。

演奏者がスクリャービンの思いがけない一面を発見し、それをお客様にも一緒に楽しんでいただけたら幸いです

プログラムは下の通り。

  • ワルツ Op.1
  • ワルツ Op.34-3(ショパン)
  • マズルカ Op.17-4(ショパン)
  • マズルカ Op.25-2
  • 前奏曲 Op.11-2, 5, 20, 21, 22
  • 2つのノクターン Op.5
  • 2つ即興曲 Op.10
  • (休憩)

  • 2つの左手のための小品 Op.9
  • 前奏曲 Op.11-11
  • 練習曲 Op.8-2
  • 練習曲 Op.42-3, 4
  • 「けだるい舞踊」 Op.51−4
  • 「けだるい詩曲」 Op.52−3
  • 作品番号1のワルツやマズルカ、ノクターンなど、初めて聴く曲ばかり。何だか、スクリャービンは「幻想ソナタ」「白ミサ」「黒ミサ」を聴いてこそ!という気負いのようなものがこれまであって、積極的に初期の作品を聴いてこなかったのです。正直、“ショパンの亜流”だろうという思い込みがありました。

    もちろんショパンの影響は感じられますが、後のスクリャービンの萌芽が随所に散りばめられており、しかも聴きやすい。帰宅後、早速スクリャービンピアノ全集をダウンロードして、一から聴き始めた次第。

    スクリャービン女子の会
    あと、演奏された方全員、落ち着きある大人の女性で、洋館の雰囲気にとてもマッチしていました。窓の外からは秋の虫の音が聴こえてきて、ピアノの音と微妙に交じり合うのもいい感じだった。

    私もスクリャービンの初期の作品、チャレンジしようかな。


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