歌謡曲の輝きを今に! 原田知世『恋愛小説2~若葉のころ』

昨年に比べてここ数か月、ずーっと忙しい。先週はGW最後の日曜出勤→火曜朝まで作業と、なかなかハードワークな一週間でした。

昭和の歌謡曲が21世紀のポップスに

原田知世『恋愛小説2~若葉のころ』昨夜、ようやく5月11日発売の原田知世ちゃんの新アルバム『恋愛小説2~若葉のころ』をじっくり聴くことができました。

前作は洋楽のカバーアルバムでしたが、今作はJPOPS(というより「昭和の歌謡曲」)のカバーアルバム。太田裕美「木綿のハンカチーフ」、キャンディーズ「年下の男の子」、原田真二「キャンディ」等、子どもの頃にテレビの歌番組で親しんだヒット曲の数々が収録されています。

【収録曲】

1. September(竹内まりや)
2. やさしさに包まれたなら(荒井由美)
3. 秘密の花園(松田聖子)
4. 木綿のハンカチーフ(太田裕美)
5. キャンディ(原田真二)
6. 年下の男の子(キャンディーズ)
7. 異邦人(久保田早紀)
8. 夏に恋する女たち(大貫妙子)
9. 夢先案内人(山口百恵)
10. SWEET MEMORIES(松田聖子)
11. いちょう並木のセレナーデ(ボーナストラック)

テーマは「原田知世の少女時代」。姉と一緒にテレビの歌番組を観て歌手のマネごとをしていた故郷・長崎時代から、映画のオーディションに合格し東京に出て芸能界デビューした頃(1970年代半ば~1980年代前半)にかけて流行した、思い入れの深い曲とのこと。私と同じく1967年生まれの知世ちゃんだけあり、バックボーンがシンクロします。

以前、彼女が思い入れのあるアルバムを紹介する記事があり、彼女は久保田早紀の『サウダーデ』というアルバムを選んでいました。その記事にはこんなことが書かれていました。

原田知世。人生の五枚
このアルバムが発売された当時、私は中学生でした。ちょうど「異邦人」が大ヒットしていて、久保田さんの歌声がとても好きになって、貸しレコード屋さんでこのアルバムを借りて、テープにおとして何度も何度も聴いていましたね。今でも全曲歌えるし、歌詞も全部覚えています。この『サウダーデ』というアルバムは、半分がポルトガル録音なんです。その「ポルトガル録音」という印象がすごく強くて、もちろんポルトガルには行ったことはないし、ファドという言葉もこのアルバムで初めて知ったんですが、ファドギターの響きが本当に美しくて、子供心に、なんて哀愁があるんだろうと思っていました。ファドギターと彼女の歌声が本当に美しく合っていて、今聴いても大好きな1枚です。

この記事を読んだ時、「ああ、私とまったく同じ経験をしたんだなぁ」と胸が高鳴りました。1980年発売、久保田早紀の『サウダーデ』は、ジャパニーズオルタナディブの金字塔です。時代が早すぎた。


その『サウダーデ』の一曲目が、アコースティックギターのみによる「異邦人」。今回の「異邦人」も伊藤ゴロー氏のプロデュースだけあり、美しいギターアレンジが光っています。ここ数年の彼女のアルバムは、伊藤ゴロー氏との共作とも言えます。

すでに5回ほど通して聴いたけれど、聴くたびにアレンジの新しい発見あり。昭和の歌謡曲の魅力を、21世紀のポップスに蘇らせた彼の職人技に脱帽デス。

知世ちゃんが踊るビデオに萌える

音楽も素晴らしいですが、ビデオが素晴らしい! 黒髪ツインテールで&ワンピースで歌う姿に、「あの頃」の記憶をドライバーでグリグリこじ開けられました。

彼女が踊りながら歌う姿なんて見るの、何十年ぶりだろう。10代のアイドルならともかく、48歳ですからね。勇気あるチャレンジだ。

この映像は「September」(竹内まりや)のもの。最後のシーン、マンションのベランダに立つ知世ちゃんが、笑顔になりきれない笑顔で振り返るシーンが「俺の嫁」感に溢れてイイっ!

↓ ココっ! ↓

原田知世『恋愛小説2~若葉のころ』

そこだけ10回くらい再生しまった。中年男子は必聴デス。


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