感想/福士誠治主演、芝居『ホテル・カルフォルニア』

演劇『ホテル・カルフォルニア』半年ほどお芝居を観ていなかった。なぜだろ? 前回観たのは、鈴木勝秀演出の『ア・フュー・グッドメン』だったはず。ブログを読み返すと、日付は6月28日。ちょうど、実用英語技能検定を受検しようと思ったのがこの頃。英語の勉強で、芝居への興味が押し出されてしまったのかな。

先週金曜、半年ぶりのお芝居へ。福士誠治主演の『ホテル・カルフォルニア』。原作は、すぎむらしんいちのコミック。脚本・演出は大堀光威。場所は新宿・紀伊国屋ホール。

原作のコミックは読んでません。なので、イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」だと思っていたら、実は『ホテル・カ“ル”フォルニア』でした。実は私、イーグルスの名曲にちなんだお芝居だと思って出かけたのですね。ギャグコミックの舞台化だったとは大誤解。いい意味で期待を裏切られました。

以下、公式サイトよりストーリー紹介。

舞台は北海道の山奥の、開業を間近に控えたリゾートホテル。土砂崩れと社長の失踪によって、従業員たちが外界から完全に孤立。
人里離れているのに環境は超豪華という奇妙な環境での共同生活が始まり、物語はとんでもない方向に・・・。
従業員たちはコスプレを始めて人の言うことを聞かず、借金を取り立てに来たヤクザは銃をぶっ放す、クマは徘徊する、鎧武者が出没する・・・。
チンピラやろくでなし揃いの従業員見習い、どうしようもないやくざ、老人たちが繰り広げるプチエロ&プチバイオレンス。

お恥ずかしながら、紀伊国屋ホールは初体験。1964年のこのホール、文学座、民藝、俳優座、青年座等の劇団が公演を行い、つかこうへい、野田秀樹、鴻上尚史、三谷幸喜らを送り出したことで「新劇の甲子園」といわれる存在であります。施設は古めかしいけれど、「昭和・新宿・小劇場」の風情が色濃く残っており、昔、憧れたサブカルの空気が漂っていました。

また、舞台装置もドリフの『8時だョ!全員集合』を思わせる、ちょっと懐かしい雰囲気。ホールのレトロな空気とマッチしてました。

演劇『ホテル・カルフォルニア』
主演の福士誠治となだぎ武がコミカルで、カッコいい任侠キャラをガッチリと好演。また、グラビアアイドルの今野杏南が、キーとなる売春婦・モト子を演じているのだけど、下着姿がとても自然体で「爽やかなエロさ」がなかなか魅力的だったな。舞台から遠い座席だったので分からなかったが、間近で見るとかわいい女子です。下、彼女のブログより。

舞台ホテル・カルフォリニア開幕♪
たくさんの方が来てくれたよ♪

オトコみんなが売春婦「モト子と寝たい!」と思っている、どうしようもない男の本質を、舞台の上でカラっとオープンにしてしまっていることが、このお芝居の面白さだろうか。

終了後、紀伊国屋ホールを出たらネオン街。昭和の新宿にタイムトリップしたような夜でした。


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