「ぶっ飛んだ邦題の洋楽」って見られなくなった

読む前にクリックね → にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ

ランディ・バンウォーマー 「アメリカン・モーニング」

ランディ・バンウォーマー 「アメリカン・モーニング」

私が10代だった1980年代は洋楽を聴くのがCOOLでした。英語がわからなくても洋楽でした。中学生だった当時、JPOPSなんて言葉はなく、洋楽(ロック&ポップス)はUSA発、クラシックはヨーロッパ発、ニューミュージックは北海道発(中島みゆきと松山千春の影響)だと、漠然と思い込んでいました。まったくもって思い込みも甚だしいです。

洋楽は主にFMラジオで追いかけていて、ヒットチャートは土曜の昼2時からのFM OSAKA(FM TOKYO系列)の『DIATONE ポップスベストテン』でチェックしていました。当時のDJはマーシャ・クラッカワーさん。彼女はNHKラジオ第2放送の『続・基礎英語』の講師も務めており、私にとって彼女こそ元祖バイリンガル女性でありました。

さて、当時、歌詞が英語の洋楽でも、タイトルだけ日本語の曲が多かったです。これは英語の原題だと日本人にはわかりにくいため、レコード会社が販売施策として、“イカした邦題”をつけて売り出したのでしょう。しかし、いま客観的に読み返すと、かなり無理のある邦題が多いです。

例えば、キャロル・キングの名曲「君の友達」は、原題が”You’ve Got A Friend”です。まぁ、この程度は許容範囲でしょう。

が、ランディ・ヴァンウォーマーの1979年のヒット曲”Just When I Needed You Most”の邦題は、なんと「アメリカン・モーニング」! 「米国の朝」ですよ。何やら文豪の大河小説を思わせるタイトルです。


また、ロバータ・フラックが歌ってヒットした「やさしく歌って」の原題は、”Killing Me Softly with His Song”です。ちょっとニュアンスが違いますね。この曲は、ネスカフェのCMソングとして知られました。ちゃんと訳すなら「やさしい歌で忘れさせて」でしょうか。


数ある洋楽の中で、もっとも原題と邦題のギャップが激しいのは、シンディ・ローパーの”Girls Just Want to Have Fun”だと思います。邦題は「ハイスクールはダンステリア」。当時、私はすっかり楽しい高校生活を描いた曲だと思い込んでいましたが、歌詞を読むと一切学校のことは触れていません。


しかし、”Girls Just Want to Have Fun”よりも「ハイスクールはダンステリア」の方が、何やらワクワクするノリのよさを感じますね。

マーシャ・クラッカワーさんが語る英語なまりの日本語トークは、当時、何やらカッコよく感じていました。だけど、今から考えると「英語なまりの日本語で、邦題の洋楽を紹介する」という、婉曲的というか、遠回りというか、客観的に考えてヘンなトークだったな、と懐かしく思い返されます。

スポンサーリンク