7度目の金子勝子ピアノ教室発表会報告(前編)

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カワイ表参道「パウゼ」
カワイ表参道での門下発表会参加も今回で7回目。お子様生徒は、中学校卒業と共に教室も卒業する生徒が多いので、気が付かぬうちに古株になってしまいました。

私が初めて参加した2008年に、幼稚園の年長だった女の子が小学校6年生になり、中学1年生だった生徒が大学生に。いやはや、子供の成長というものは早いものよ。それに引き換え、私の成長のなさよ。

さて、今年は生徒30人、元門下のプロピアニスト2名が演奏。例年よりも開始時間が30分前倒しになり、10時30分スタート、終演は17時すぎ。6時間半ぶっ通しでプログラムが続きました。休憩なしで客席でお聞きになる師匠の体力に、いつも驚かされます。

集合写真に遅刻しちまった

9時35分から集合写真を撮影ってことで、8時すぎには自宅を出たけれど、日曜の朝っぱらからなぜか道路が渋滞して、表参道駅についたのが9時40分。会場に着くと集合写真撮影が終わった後でした。まぁ、うちの教室はお子様が主役なので、私はいつも最後列の一番端に陣取っており、いてもいなくても大勢に影響はない存在です。

小学生の部の開演まで50分ほどあったので、近所のアフタヌーンティーの「ティースタンド」へ。勤務先は渋谷と表参道の中間なので、この周辺は私の“島”。それでも平日、仕事中に歩くのと、休日、ハレの日に歩くのとでは、風景が違って見えるのが不思議です。

ダージリンとライ麦パンのサンドイッチで腹ごしらえ。そして、受付でもらった今日のプログラムを改めて熟読しました。45曲中25曲がショパンと、相変わらず高い人気。この後、ショパン国際コンクール in ASIAの全国大会が年明けにあり、リハーサルも兼ねているのだけど、もう少し作曲家がバラけてもいいような気もします。私は当面、発表会ではショパンを弾かずにいよう。

あと、今年はコンチェルトの部として2台のピアノで4人が演奏(昨年は1人だったっけ)。こちらも4人のうち3人が、ショパンのピアノ協奏曲、1番、2番の第1楽章を演奏すると。中学2年で「ショパンの協奏曲、弾くのかぁ」とびっくりしました。

小学生の演奏を初めてじっくりと聴く

さて、毎年、小学生の部の時間は、地下1階の練習室で指ならしをしているんですが、今年は小学生と中・高・大学生が同数のため、練習時間が中高生の演奏時間と重なりました。そこで、初めてじっくりと小学生の演奏を聴きました。

小学生というのはステージで緊張しないのでしょうかね。実は私も小学生の頃、数回、発表会に出ましたけど、緊張した思い出はまったくないんです。怖いもの知らずというか、まだ「見栄」や「体裁」のようなものがないので、自然体で演奏できるのかな。

一方、客席にいる生徒のご父兄、特にお母さんはすぐに分かります。客席を見回して、一番こわばっているいる女性がお母さんですね。私の息子は音楽はやりませんが、野球やサッカーの試合にいくと、たいてい身を乗り出して応援しているのはお母さんですね。お父さんは、結構、観客席で冷静に観戦してたりするものです。時々、翌日やらなければいけない仕事のことを思い出したりも(笑)。

50分間の事前練習で気をつけたこと、二つ

11時45分から、地下1階の防音室で50分間の練習時間がもらえるため、中・高・大学生の部の2人目まで聴いて地下に移動。

ステージ上でバッハを弾くのは本当に久しぶり。2010年の国際アマチュアピアノコンクールの予選以来(だと思います)。とにかく、バッハは本番での暗譜落ちが怖いです。で、一度、崩壊すると復帰がとても難しかったりします。ステージで演奏したことがある人なら、プレッシャーをご理解いただけると思いますが。

で、ピアノに復帰以来、師匠やいろんなアマチュアの方との対話の結果、分かったことを二つ。

一つ目。

バッハで崩壊する場合、たいてい左手から崩れる(左利きの方はどうかわかりません)。

どうしても、無意識のうちにソプラノを歌ってしまうのです。左手の崩壊を防止するには、両手で練習しないこと。左手の声部だけ、鍵盤に触れずに鼻歌で正確に歌えるようになるまで練習すること。これに尽きると思います。

今回、直前1週間、両手で弾きたくなるのを我慢して、毎日、まずは左手だけで十分に練習をしました。鼻歌で歌うと、ソプラノよりもベースの方を口ずさんでしまうようになりました(笑)。右手のソプラノは、自分が思っていう以上に体が覚えているもの。

二つ目。

グランドピアノとホールを一体の楽器としてどう響かせるか。

コンサートグランドピアノを鍵盤の底まで弾けるように、50分間の持ち時間のうち、20分間をメトードに費やしました。これは師匠に習ってから実感したことですが、グランドピアノはホールで響かすことができないと始まらないこと。

そのためには「腕の脱力と指の支え」、ここに尽きると思います。数回前の発表会で、鍵盤の底まで打鍵するのに、妙に肩に力が入って大苦戦したことがありました。本番で体が柔軟に動くよう、ウォーミングアップに十分時間を取ることが大切だと痛感しました。ウォーミングアップは、練習室を出た後、ロビーでトレーニングボード(御木本澄子氏考案)を使っても可能です。

というわけで、さすがは7回目の発表会。数々の失敗を経験に変換して、ステージに臨みました。
後編に続く