感想/芝居『TRUE WEST~本物の西部』

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演劇『TRUE WEST~本物の西部』
先日、ブログにも書いたが、「ちょっぴり気持ちの余裕ができた」ので、今月はお芝居を続けて2本観た。感想を忘れずに書いておこう。

1本は『TRUE WEST~本物の西部』(世田谷パブリックシアター)。サム・シェパードが1980年に発表した有名な戯曲を、本場ブロードウェイのスコット・エリオット(The New Group芸術監督)が演出を行い、無法者としっかり者の兄弟を内野聖陽と音尾琢真が演じる、意欲的なお芝居だった。

ストーリーはこんな感じだ。

舞台は、アメリカ、南カリフォルニア郊外の一軒家。アラスカ旅行に出かけた母の不在中、アイビーリーグを卒業し、映画の脚本家である弟・オースティンが一人で留守番をしている。そこに放浪生活を送っている野卑な兄・リーが帰ってくる。久しぶりにあった二人は何気ない旧交を温め合うが、弟と付き合いがある映画プロデューサーがやってきて、兄が思いついた「西部劇」をべた褒め。弟は兄の言いなりに、タイプライターで脚本としてまとめなければならない羽目に。エリートだった弟と、ならず者の兄の立場は逆転。お互いのコンプレックスがぶつかり合う中で、やがて二人は西部を目指すことに。

兄と弟の葛藤が舞台を激しく荒らし回り、男と男の愛憎がぶつかり合う。特に内野聖陽の存在感が光った。アウトサイダーな役柄は、NHK大河ドラマ『風林火山』の山本勘助役を思い出した。

私も大阪の実家に弟がいる。弟に対しては、両親を任してしまっている後ろめたさがずっとある。数年前、二人で神戸を夜中にドライブした際、「昔はずっと兄貴にコンプレックスを持っていた」とぼそっとつぶやいたことがあった。私と違って会計事務所と手堅い仕事をやっている。

いつか二人で、無鉄砲に「西部」に向かうことがあってもいいもんだな、と、この芝居を観て思った。

下は内野聖陽のこの芝居にかける意気込みのメッセージ。

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